iPadさえ、あればいい

一見、ただのタブレット。だけど、手に取るとそれが“扉”のように思える。開けば自由にどこへでも行ける扉。私にとってのiPadは、そんな存在だ。

今使っているiPad Pro(10.5インチ)は、5年以上前に購入したものだ。ある日、唐突に「作曲がしたい!」という衝動に襲われ、その日の夜に銀座のアップルストアへ走った。

その後、しばらく棚の片隅で眠っていた時期もあったけれど、現在はフル活用中だ。

iPadを使ってできることはさまざまだが、Apple Pencilで書き込めるという特性から、創作の後押しをしてくれるデバイスであると言える。また、スマホよりも大きな画面は情報のインプットにも最適だ。

この記事では、iPadファンのひとりとして、おすすめの使い方を紹介したい。

本を読む

私は外出先で読書をすることが多いので、電子書籍をよく買っている。電子書籍リーダーのKindle Oasisを重宝しているが、『Kindle』アプリを使えばiPhoneやiPadからも購入した電子書籍を読むことができる。

iPadを電子書籍リーダーとして使うメリットは、カラーかつ大画面で本の内容を表示できること。雑誌や、写真が多数掲載されているような実用書を読むのに最適だ。

料理中は、iPadをキッチンに置き、『Kindle』でレシピ本を開いておく。iPhoneだと文字が小さくて読みにくいことがあるため、iPadの方がそのような場面では使いやすい。

メモを書く

Apple Pencilの書き心地はなめらかで、握れば何かを書き込みたくなってしまう。紙のメモ用紙と違って枚数の上限がないので、気の赴くまま、自由に書き続けられるのがメモアプリのいいところだ。

長年使い続けているのは、『GoodNotes』。用途ごとに、アプリ内に複数のノートを作ることができる。ペンやマーカー、消しゴムなど、メモを書くのに最低限必要な機能が揃いつつ、シンプルな作りなので直感的に使いやすい。最近は、画像を入れながら日記を書いている。

もうひとつ、気に入っているメモアプリが『コンセプト』だ。レイヤー機能があったり、ペンの種類も豊富だったりと、スケッチもしながらメモをしたいときに便利。大きな特徴は、書き込みながら無限にキャンバスサイズを広げていけること。これは、デジタルならではの利点だ。マインドマップを作るシーンなどで、非常に役立つ。

絵を描く

絵はまったく得意ではないけれど、時々何かを描いてみたくなる。美術館で心動かされる作品を観た後などは特に。そんなときに開くのは、『Procreate』だ。高機能だが、ユーザーインターフェースはシンプルなので、初心者でも気負わずにイラストを描いてみることができる。

世界中で人気のアプリなので、YouTube上に多数のチュートリアル動画があるのも嬉しい。さらに、Instagramで「#procreate」タグを覗くと美しい作品が並んでいて、「もっとこのアプリのポテンシャルを活かしたい」と創作意欲が刺激される。

油彩や水彩の再現度が高いのが『Adobe Fresco』で、こちらも時々使っている。水彩絵具のにじみが広がっていく様子に興奮し、油絵具のマチエールにときめく。iPadで絵を描いているということを忘れてしまいそうだ。描く楽しみをダイレクトに味わえるアプリである。

動画を編集する

動画はPCで編集した方が早いものの、外出先などで手軽に進めるにあたってはiPadが便利だ。使っているアプリは『LumaFusion』必要十分な機能があり、ストレスを感じることなく、サクサクと直感的に編集を進められる。

『LumaFusion』はiPhoneでも使うことができるが、画面が小さいとやはり操作しにくいので、iPadが適している。

作曲する

そう、iPadを買うきっかけが“作曲欲”だった。作曲の経験などなかったけれど、本でゼロから音楽理論を勉強し、『GarageBand』を触り始めた。『GarageBand』には、自動でドラムパートを作ってくれるなど、初心者に嬉しい機能がたくさんある。楽器のバリエーションも多く、このアプリを無料で使えるなんて驚きだ。

曲を作るにあたっては、『Movile V Editor(Mobile VOCALOID Editor)』もインストールした。自分で作った歌詞とメロディを入力すれば、ボーカロイドに歌わせることができるアプリだ。このアプリで作った歌声を『GarageBand』で読み込めば、ボーカルありの曲を作ることができる。これらのアプリを使って、なんとPCなしでも作曲を完結できてしまった。

置き時計にする

これは、おまけのような用途だけれど、リビングの置き時計もiPadにしている。我が家には、夫と私の分を合わせてiPadが4台あり、もう使っていないiPadを時計として活用することにしたのだ。使用しているアプリは『時計 MD Clock』。画面を分割し、右側には、iPadに元々入っている『天気』アプリを表示している。

このiPadは、リビングのBluetoothスピーカーとも繋がっていて、音楽を流したいときは『Spotify』を使っている。再生や停止はSiriに声でお願いできるので便利だ。

おわりに

インプットとアウトプットの可能性を広げてくれるデバイス。それがiPadだと思う。

iPadさえあれば、他になんの準備もいらない。家でも、外出先でも、読みたいものを読み、作りたいものを作ることができる。

このデバイスでできることは、まだまだたくさんあるだろう。心強い相棒として、いつも手元に置いておきたい。

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執筆:後藤 迅斗さん
執筆:東樹詩織

東樹詩織

食や旅の領域でPR・ブランディングに携わる傍ら、執筆活動を行う。アートと本にのめり込み、「as human footprints」名義でZINE出版を開始。写真と動画の撮影・編集も。最近の関心事は、アジア各国のカルチャー、映画、海外文学、批評、3DCG、AI。キャンプ好きが高じて、東京↔︎信州・上田で2拠点生活中。