白髪は隠さず生かす!ハイライトを入れたらケアがグッと楽になった。

45歳を過ぎたころから、髪の毛に白いものがチラホラ。気になると一気に増えはじめ、月に1度のカラーでは追いつかなくなってきた。
そんなとき、スタイリストさんから教えてもらったのが、「白髪ぼかし」。

白髪を隠すのではなく、生かしておしゃれを楽しむ方法を知ったことで、年を取るって悪いだけじゃないってことに気がついた。

白髪染めと白髪ぼかしの違い

一般的な白髪染めとは、白髪に黒やダークカラーなどのカラーを加えて、全体の髪色を均一にする方法。私もこの方法で白髪を隠してきた。それに対し、白髪ぼかしは、細かなハイライトを入れて白髪を目立たなくする技術。白髪を隠すのではなく、ハイライトとして生かすため、自然な明るい髪色にできるメリットがある。

加えて、従来の白髪染めの場合、カラー仕立ての数週間はきれいな髪色を楽しめるが、数週間も経つと、生え際や頭頂部に白いものが目立ち始める。ダークカラーで染めるがゆえに、やたらと白髪が目立って気になる。このストレスたるやもう!

いっそのこと白髪染めをやめて、グレイヘアにしてやろうかと思ったこともあるけれど、そこまで思い切れないのが本音。若作りはせずとも、若々しくありたいと思うのが女心というものだ。

そんなときに出会ったのが「白髪ぼかし」。実際にやってみたらイイことだらけだった。

2ヶ月に1度のケアでも白髪が目立たない


白髪ぼかしは、白髪をハイライトとして生かすため、生え際は白髪染めよりわかりにくく、ヘアサロンに行く頻度を減らせるメリットがある。月に1度だったサロン通いが、今では2ヶ月に1回。お財布にも優しい。

額周りの生え際に白髪が集中する私は、顔周りに強めのハイライトを入れている。こうすることで白髪が気にならなくなり、おでこを出したヘアスタイルも楽しめるようになった。

全体ブリーチに抵抗がある人も気軽に楽しめる

白髪染めにはカラーの他、全体をブリーチで髪を金髪やアッシュカラーで明るくし、目立たなくするというテクニックがある。ただし、この方法、髪への負担が大きいのが難点。その点、白髪ぼかしは部分的にハイライトを入れるので、髪への負担はそれほど大きくはない。また、髪全体をブリーチすることに抵抗がある人でも気軽に楽しめるのもメリットだ。

“紫シャンプー”で退色ケアを

Shot with NOMO CAM SWIRLY2.

ハイライト部分を美しくキープするには、紫シャンプーが欠かせない。“ムラシャン”とも呼ばれるこのシャンプーは、紫色の色素が配合されたカラーシャンプーのこと。 髪や頭皮を洗浄しながら、色素の働きにより黄ばみや退色を防いでくれる。

エイジングは嘆くよりも楽しんだが勝ち!

女性ホルモンに一生振り回される女性は、加齢によってさまざまな不調が体に現れる。白髪との戦いもそのひとつ。そのストレスとジレンマに悩み、何をしても楽しくないときもあった。

白髪ぼかしをきっかけに、若さに執着するのではなく、老いを受け入れることにした。すると、自然に楽しく年齢を重ねることに気持ちがシフトし、とても楽になった。

大切なのは変化を楽しむこと。肉体的なピークは過ぎてしまうけれど、楽しみ方を変えることで変化を受け入れやすくなる。

“今日が一番若い日”

これは私が日々、自分に言い聞かせている言葉。
一日があっという間に過ぎていくなかで、いろんな発見をして面白さを見つけていくことで、年を取るって悪くないと思えてきた。

70代になってもデニムを履きこなし、グレイヘアを楽しみながら、おしゃれなおばあちゃんになること。それが私の目標であり、楽しみなのだ。

おだりょうこ

猫と旅、音楽と映画で形成されたライター&エディター。旅欲が止まらない旅ジャンキー。雑誌編集、テレビ局勤務を経てフリーランスに。料理は作るの食べるのも得意だったりする。