最近よく聞く「平成女児」という言葉。私はまさにドンピシャ世代だ。実際、自分の周りを見渡すと、“平成っぽい”アイテムであふれている。
そんななか、コスメやメイクの口コミアプリ「LIPS」が、「平成女児」に関する調査リリースを公開していたので、さっそくチェックしてみることにした。
「平成女児」に人気なのは「たまごっち」や「セーラームーン」

まずは、「平成女児」の定義やその特徴について見ていく。
「平成女児」とは、90年代後半〜2000年代初頭に小学生であった世代で、主に20代〜30代の女性を指します。ミレニアル世代からZ世代であるF1層に所属しており、独特の価値観や消費活動を行う層として知られています。また、デジタルネイティブでありながら、平成レトロな雰囲気に対して懐古的な感性を有しており、アナログなキーホルダーや文具などにも愛着を持つなど、ユニークな世代として注目されています。
出典:LIPS labo
やっぱり、まさに私のことだ。小学校に上がったのが97年なので、世代もぴったり。キーホルダーや文房具も、子どものころから大好きだ。学生時代には、通学バッグにお気に入りのキーホルダーをじゃらじゃらと付けていたこともある。
実は最近、「平成女児」ブームに乗っかって、またキーホルダーを買い集めだした。シンプルでちょっといいバッグに“じゃら付け”するのが、アンバランスでオシャレな感じだし、懐かしくてエモいのだ。
また、「平成女児」カルチャーのなかで、人気のキャラクターは「たまごっち」や「セーラームーン」、「リラックマ」や「プリキュア」とのこと。

「平成女児」でおなじみのキャラクター名を列挙し、キャラクター名をみてときめいた(気分が高まった)キャクターに投票する形式でユーザー調査を実施。人気キャラクターのTOP3は、「たまごっち」「リラックマ」「セーラムーン」という結果に。ダントツで支持のアツい「たまごっち」について、2004年に発売が開始した「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」から20周年を迎えた昨年。当時の復刻デザインのたまごっちが発売されるなど、胸をときめかせた「平成女児」は多いのではないでしょうか。
出典:LIPS labo

お次は、なかでも特に印象深い「平成女児」キャラクターについて人気投票を実施。ときめいたキャラクターNo.1の「たまごっち(15%)」、次いで「セーラームーン(11%)」「プリキュア(11%)」に票が集まりました。また、テレビ放映時期や流行した期間の短さなどを背景に、それぞれのキャラクターごとにファンの年代層が大きく異なるという興味深い結果がわかりました。
出典:LIPS labo
私はとくに「セーラームーン」が大好きだ。多くの同世代がそうだったように、子どものころにドハマリしていたし、将来の夢は「セーラームーンになること」だった。グッズも次から次へと買い揃えてもらっていたので、振り返ると、生まれて初めての「オタ活」だったのだと思う。

たまに、原宿にある「セーラームーンストア」に立ち寄ると、懐かしさとかわいさに興奮して、散財してしまうこともある…。
さらに、「平成女児」カルチャーとコスメプランドとのコラボレーションについても触れられていた。

「平成女児」がラブコールを送る人気キャラクターとのコラボアイテムは、昨年ごろからより頻繁にSNSで話題になることが増えた印象。「平成女児」キャラクターコラボに火をつけたきっかけとして、2024年8月に発売された「AMUSE×ハローキティ」が挙げられます。
従来のキャラクターコラボとは一線を画し、ハローキティとガラケーの組み合わせという”平成かわいいコラボ”をはじめとした、そのキャラクターが流行した文化を含めたコラボアイテムは斬新な手法として注目を集めました。
出典:LIPS labo
残念ながら「AMUSE×ハローキティ」コラボアイテムは買い逃してしまったのだけれど、最近「BBIA」と「Mezzo Piano」のコラボアイテムを手に入れた。

こんなにかわいいパッケージなのに、通常版と値段が変わらないのだ。最高すぎる…!
そして最後に、「平成女児」カルチャーのブームの裏には、こんな理由があると分析されていた。
本調査をとおして、“慌ただしい現実に対する疲弊感”を痛感しました。「平成女児」のアイテムやグッズについて、「懐かしい気持ちになれる、あの頃のときめきがよみがえる特別な存在」「あの頃は買えなかったけど、今は大人買いすることで気持ちを満たしている」などの声も寄せられています。仕事や育児などで心のゆとりが失われるなかで、平穏をもたらすために「平成女児」カルチャーに頼っているという人も少なくないでしょう
コスメをはじめとしたコラボアイテムは、“忙しない日常”を一生懸命に駆け抜ける「平成女児」の心の拠り所として、今後も求められるのではないでしょうか。
出典:LIPS labo
懐かしさやエモさを感じるアイテムが、忙しい日々のなかで“心の拠り所”になっているというのは「たしかに…!」と納得した反面、私が「平成女児」グッズを集めるのには、ほかにも理由があるなと思いあたった。
「平成女児」アイテムが「自分らしさ」を取り戻してくれる
私が今、子どものころに好きだったアイテムやキャラクターに惹かれるのは、本来の自分らしさを大切にしたいからだと思う。
正直、10代後半から20代のころは「周りにどう見られるか」ということをかなり気にしていた。社会との関わりが大きくなるなかで必然だったろうし、大人になるとはそういうことだとも思う。
数年間は、自分の感性よりも「ちゃんとして見えること」を優先していたけれど、30歳を過ぎたころ、もう自分の「好き」を我慢するのはやめようと思い立った。たぶん、子どもから大人への過渡期を越えて、無理に背伸びをする必要がなくなったからだ。

子どものころの「好き」に周囲の視線は関係なかったはず。シンプルに、自分の「好き」だけを感じて選び取っていた。だから、改めて自分らしさを大切にしたいと思う今、「平成女児」カルチャーのグッズやキャラクターに心惹かれるのだと思う。

これからも、子どものころから変わらない自分だけの感性でかわいいと思うものは、大人の財力を武器に買い集めていきたい。心から好きなものに囲まれた生活は、超最高だから。