仕事に家事に育児に、やることが山積みの毎日。そんな中で、自分の気持ちや生活を整えるために手帳を活用している大人は多い。けれど、予定を書くだけではなんだか味気ない…そう感じている方にこそ試してみてほしいのが“スタンプ”である。
インクパッドに、スタンプ本体を用意するタイプは、人によってはめんどくさいと思う方もいるだろう。しかし、始めからインクが内蔵されている、“浸透印タイプのスタンプ”なら、すぐに使えて想像以上にかわいい手帳に仕上がる。忙しい大人こそ、手帳にスタンプを使ってみてほしい。

わたしのこと
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“浸透印スタンプ”とは?
“浸透印(しんとういん)”とは、スタンプ本体にインクが内蔵しているスタンプである。朱肉やインクパッドを別に用意する必要がなく、フタを開ければそのまますぐにポンと押すことができるのが特長だ。
最近では、文具メーカーからおしゃれなデザインの浸透印タイプのスタンプが多く登場しており、バリエーションも豊富。手帳や日記に使いやすいアイコンのものや、さりげなく手帳を飾れるデザインのものなど、さまざまな種類から自分の用途に合ったものを選べる。
浸透印スタンプが大人におすすめな理由3つ
スタンプ、というと子どもが使うイメージや、文具好きの人が使うものというイメージを持つ人もいるかもしれない。けれども浸透印タイプのスタンプは、時間も気力も限られている大人にこそぴったりなアイテムだ。その理由を3つお伝えしたい。
1.インクパッドがいらない
スタンプを使うとき、まず思い浮かぶのが「インクをつける」という一手間ではないだろうか。慣れていないとインクのつけ方にムラが出ることもある。使った後に、ゴム印部分のインクを落とすお手入れも必要だ。スタンプ本体の他にインクパッドも用意しなくてはならないので、金銭的なハードルもあるだろう。
最初にお伝えした通り浸透印タイプのスタンプなら、インクパッドを用意する必要がない。スタンプの印面(凹凸がある部分)にインクが染み込んでいるので、キャップを外したらすぐに押せるのだ。準備いらずですぐに使える手軽さは、忙しい大人にとって大きな魅力である。
浸透印タイプのスタンプには、別売りのインクで補充できるタイプと、使い切りのタイプがあるので、買う前に調べておくといいだろう。
2.ルーティンのスケジュールにぴったり
日々の暮らしの中で、繰り返し行う予定や習慣は意外と多い。例えば、朝のゴミ出し、通院、習い事など、毎週・毎月決まったルーティンは、つい書く手間を省いてしまうこともあるだろう。そんなときに活躍するのが、浸透印タイプのスタンプである。
同じ内容を何度も手書きする代わりに、ポンとひと押し。ほんの数秒のことだが、手間が省ける心地よさは思っている以上に大きい。文字ではなくアイコンで表すことで、手帳のなかでも視覚的にわかりやすい。
3.絵を描くのが苦手な人でも、かわいい手帳が作れる
SNSなどで見かける、かわいく装飾された手帳や日記。「まねしてみたいけれど、イラストが苦手…」と感じてしまう方もいるだろう。けれど、浸透印タイプのスタンプがあれば、絵心がなくても、見た目に楽しいページを作れる。
スタンプには、ゆるいイラスト風、花や動物などモチーフを使ったものまで、豊富な種類がそろっている。押すだけで手帳にアクセントが加わり、ほんの少しの工夫で、日常の記録が“見返したくなるページ”へと変わる。
自分では描けないようなかわいいデザインを、簡単に取り入れられるのも、スタンプならではの魅力なのだ。
浸透印スタンプ選びのポイント2つ
浸透印タイプのスタンプは、種類が豊富なだけに「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうこともある。ここでは、手帳にスタンプを取り入れるときに押さえておきたい2つのポイントを紹介する。スタンプ選びの参考にしてみてほしい。
1.手帳用紙に裏抜けしないか
浸透印タイプのスタンプを選ぶときに、まず確認しておきたいのが“手帳に使われている用紙との相性”である。スタンプのインクの種類によっては、紙質によっては裏抜けしたり、にじんだりすることもある。
そこで、購入前に商品レビューやSNSでの使用例をチェックしてみてほしい。試し押し用のスタンプを設置している店舗もあるので、近くにあれば利用してみるのもいいだろう。また、文具メーカーの中には“手帳用”や“にじみにくいインク”を明記している商品もある。
せっかくスタンプで手帳が華やかになっても、インクが裏抜けしてスケジュールが読めなくなってしまうと残念な気持ちに。手帳に使う前に目立たない部分やメモページなどで、あらかじめスタンプを押してチェックしてみると安心だ。
2.手帳のサイズ感に合っているか

スタンプ選びで意外と見落としがちなのが、“スタンプのサイズ”である。スタンプが可愛くても、自分の手帳のマス目やスペースに合っていなければ、押したときにバランスが悪く感じてしまうこともある。
例えば、ウィークリーバーチカルやガントチャートなど細かい記入欄がある手帳では、アイコンサイズの小さめスタンプの方が扱いやすい。そこで、手帳用としてサイズ感が工夫された“ミニサイズ”や“アイコンタイプ”のスタンプを選ぶのがおすすめ。
一方で、1日1ページタイプなど書くスペースが広い手帳なら、大きいスタンプが使える。体調管理や読書記録など決まったフォーマットが押せるスタンプもあるので用途に合わせて選んでみてほしい。
浸透印スタンプ使用例3つ
透印のスタンプは、“押すだけで簡単にかわいくなる”のが魅力だ。とはいえ、実際にどのように使えばいいのか、最初のうちは迷ってしまうかもしれない。
ここでは、スタンプを手帳に取り入れる具体的なアイデアを3つ紹介する。目的や気分に合わせてスタンプを使い分けることで、日々の手帳タイムがぐっと楽しくなるはずだ。
1.ムードトラッカーをつけてみる

その日の気分を記録する“ムードトラッカー”。最近では手帳や日記に取り入れる人も増えてきている。文字だけで感情を書くのは少し気恥ずかしかったり、続けるのが難しかったりするけれど、スタンプを使えばもっと気軽に取り入れられる。
例えば、“にこにこ”、“しょんぼり”など表情アイコンが並んだスタンプを押して、今日の気分に近いものをペンで塗りつぶす。日々の気分がひと目でわかり、あとから見返すのも楽しくなる。
ちょっとした気分の変化を記録するだけでも、自分のコンディションを知る手がかりになる。スタンプで無理なく続けられるムードトラッカーは、心の整理にも役立ってくれるだろう。
2.目標を達成したらスタンプ!

毎日の小さな目標やタスクをこなしたとき、見える形で残しておきたい、そんなときに活躍するのがスタンプだ。
“ランニングをした”、“英語の勉強をした”など、目標を達成できた日にスタンプを押すのだ。“朝起きたら白湯を飲む”、“寝る前にストレッチをする”など、新たな習慣をつけたい場合にもおすすめ。
積み重ねるごとにページがスタンプで埋まっていく様子は、ちょっとした達成感にもつながる。気軽に続けられるごほうびスタンプ、ぜひ取り入れてみてほしい。
3.手帳デコを気軽に楽しむ

手帳を開いたとき、ぱっと気分が明るくなるようなページにしたい。そんなときは、“飾る”ことを目的にスタンプを取り入れてみるのもひとつの方法だ。手帳まわりの世界観に合ったモチーフを使えば、それだけでページが華やかになる。
「スタンプが上手く押せなかったら嫌だな」という方は、スタンプをふせんに押してみるのがおすすめ。ふせんならば後から好きな位置に動かせ、インクの裏抜けも気にしなくてもいい。
塗り絵のように、乾いたスタンプに色を塗ってみても楽しい。色を変えればいつものスタンプも見違えて新鮮な気持ちになれる。油性系のインクを使った浸透印タイプのスタンプは、後からマーカーで色を加えてもにじみにくい。
手帳デコというとハードルが高く感じるかもしれないが、スタンプひとつから始めてみると、意外と気軽に楽しめる。自分らしいアレンジを見つけて、“手帳時間”をもっと自由に楽しんでみてほしい。
自分に花まるスタンプをあげて、気分を上げよう
わたしは、小学生のとき、勉強したノートに“よくできました”のスタンプをもらったとき、うれしかったことを今でも覚えている。だからこそ、大人になっても自分に花まるスタンプをあげれば気分が上がるのだ。
ポンっと押すだけでお気に入りのモチーフが紙の上に現れる浸透印タイプのスタンプなら、忙しい毎日の中でも、ほんのひと手間で気持ちを明るくしてくれる。
まずはひとつ、お気に入りのスタンプを見つけ、あなただけの“手帳時間”を楽しんでみてほしい。