40代。スキンケア金額45000円を3780円にしたら、ツヤと透明感が戻ってきた

ミドルエイジと呼ばれる年代になり、楽しいことも増えたけど、不安や悩みもやっぱり増えた。なかでも「おおぅ」と思ったのが、肌に関するあれやこれ。

シミ、シワ、たるみ、乾燥、毛穴の開き…。そういうの、自力でなんとかできないのだろうか!?

美容部員(エステもある店舗だったので、フェイシャルマッサージの施術もしていた)として働いていた&美容ライターを12年やってきた私がたどりついた、エイジング悩みとの付き合い方を紹介したい。

40代の私を襲ったエイジングトラブル

透明感があって、ノイズのないつるんとした肌。自分で言うのもなんだけど、私の肌はそんな感じだったのだ。

もともときめ細かい肌質だったことにくわえ、肌荒れもしにくかった(つまり幸運だった)ため、10代のころから肌悩みを抱えたことはなかったし、美容部員時代に培った肌の扱い方や正しいスキンケア方法も、美肌キープにつながっていたと思う。

ところが40歳を超えたあたりから雲行きが怪しくなってきた。あっという間にシミが濃くなり、目の下に小じわができ、ほうれい線がくっきり入り、頬の毛穴が目立つようになった。

美白美容液、エイジングケア美容液、シートマスク、美顔器、できることは何でもやった。「高いアイテム=いいアイテム」というわけじゃないのはわかっているけど、金額なりのリターンがあるはずと信じ、スキンケアへの課金もした。

化粧水・美容液・乳液だけで45000円越え。私にとってはけっこうな大金だけど、自力で何とかなるなら何とかしたい。そう思ってスキンケアに課金すること2年。さて、結果は…

スキンケアはあくまで予防。今あるシミシワたるみのケアは難しい

自力じゃ何とかならなかった! できてしまったシミやたるみは、スキンケアでは太刀打ちできないのだ。

もちろん、予防という観点であれば、スキンケアにも大いに意味がある。これ以上シミを増やさないためとか、これ以上シワを深くしないために使用するなら、全然あり。

だから私の2年も、決して無意味だったわけではないと思う。もしそれをしなかったら、今はもっとひどいことになっていたかもしれない。

でも、今あるシミや今あるたるみをなんとかしたかった私にとって、予防では物足りなかったのだ。これはもう、美容医療の力を借りるしかないんだなというのが、私の結論だった。

「保湿」を見直したら肌が上向いた

じゃあ自力ケアは諦めたのかというと、そうではない。シミやたるみのケアに注力するのをやめるかわりに、徹底的に保湿したのだ。

保湿なんて基本中の基本。もちろん今までだってやっていたのだが、見直した点が2つある。

ひとつは、「スキンケアは保湿だけできればいいと割り切る」こと。「保湿はもちろん、あれにもこれにもアプローチする成分が入ってます!」というアイテムではなく、「保湿を!します!」というアイテムを選ぶことにした。

もうひとつは、「留まる保湿を取り入れる」こと。留まる保湿とは「バーム(軟膏)系アイテム」を指している。これはまったくの持論なのだが、私が今まで使ってきた乳液やクリームは、肌の上でずるずるすべる感覚があって、ちゃんと「ふた」の役割をしてくれているんだろうか…という疑問があった。若いころは「ふた」ってそんなに必要と感じなかったのだが、肌そのものの力が弱まっているミドルエイジにとっては、肌にしっかり密着して長時間留まり続ける保湿(=ふた)はかなり重要なんじゃないか、と考えたのだ。

そうして私は、保湿化粧水・保湿乳液・保湿バームの3点でスキンケアをするようになったのだが、しっかり保湿したことで肌のツヤ感がアップしたし、うるおいが留まるようになったので透明感も出てきたように思う。以前は朝起きると乾燥で頬の毛穴が目立っていたのだが、それも若干おさまった。

愛用している保湿アイテム

私が愛用しているスキンケアがこちら。3つあわせて3780円(Amazonでの金額なので、購入場所によって若干変わる)。余談だが、この3つでスキンケアをするようになってから、ハンドクリームを使わなくなった。残った剤を手になじませていたら手が乾燥しなくなったのだ。すごくない?

(左)ワセリズム 保湿化粧水

低刺激系の保湿化粧水はいろいろ試したが、これが一番うるおったし使い心地もよかった。肌になじむのに時間がかかるので(アイテムの性質上しかたがないと思うけど)、少量ずつ重ね付けするのがおすすめ。

(中)ミノン アミノモイスト エイジングケア ミルククリーム

乳液とクリームを兼ね備えたアイテムだけど、テクスチャーはほぼ乳液。のびがよく、スッと肌になじむ。べたつきもなく使いやすい。

(右)プロペト ピュアベール

ワセリン系バームのなかで一番使いやすかった。これを鼻の下に塗っておくと、花粉シーズンでも皮むけしない。夏場でも塗るのと塗らないのでは違う。べたつきは強いので、脂性肌・ニキビ肌の場合は注意。

年齢には抗えない。でも諦めたくもない

もちろん今でも、シミはしっかりあるし、ほうれい線も小じわもなくなってない。若いころのようなきれいな肌ではないけれど、これはこれでいいんじゃん! と思っている。

年齢には抗えないけど、諦めるのもちょっとしゃく。そんな繊細さと図太さを武器に、ミドルエイジを生きていきたい。

イトウ ウミ

昭和生まれのフリーライター。美容系メディアを中心に取材・執筆しています。今後はエッセイをたくさん書きたい!