ヴィーガンフレンチを食べに京都まで。この夏そんなひとり旅を楽しむ

糖質やカロリーを控えている。グルテンを摂らないようにしている。動物性食品を避けている。

健康のためだったり美容のためだったりと理由はさまざまだが、食事にこだわりを持つ人が増えてきている。

私自身はゆるめのグルテンフリーを実践中で、だから基本食事は自炊がメインなのだけど、ちょっと困るのが旅行のときなのだ。

せっかくの旅行も食事選びが難しい

グルテンフリーを始めてから、外食、とくに旅行のときの食事には頭を悩ませてきた。

「食事込みの温泉宿」や「オーベルジュ」などは泊まるのが難しいし、素泊まりを選んだとしても、旅先で自分の食事のこだわりにマッチする店を見つけられるとは限らない。

だから私は、ビュッフェスタイルの宿をあえて選ぶか、素泊まりにして、マッチする店が見つからなければコンビニかスーパーで済ませる、という方法をとってきた。

ちょっとわびしいけどしかたがない…。そんなふうに思っていた私に、吉報が届いた。

この夏、リーガロイヤルホテル京都」の回転展望レストラン『フレンチダイニング トップ オブ キョウト』にて、ヴィーガンフレンチのコース料理が楽しめるというのだ。

京都の食材をふんだんに使ったヴィーガンフレンチ

出典:リーガロイヤルホテル京都

コースの名は「Terravenir(テラヴェニール)」。郷土を意味する「Terroir(テロワール)」と未来を意味する「Avenir(アヴェニール)」に由来していて、食の未来を拓くフランス料理という意味が込められているのだそう。

ヴィーガンといえば、肉や魚はもちろん、卵や乳製品なども使用しないので、個人的にはフレンチとヴィーガンは対極にあるような感じもしたのだが、なるほど、「食の未来を拓く料理」なのかと納得。

重厚感がありながら、軽やかな食べ心地

出典:リーガロイヤルホテル京都

とはいえやっぱり気になるのは、味つけや料理の内容だ。

1. 京都というテロワールへのこだわり
精進料理の文化が根付く京都には特色豊かな植物性の食材が多くあります。
Terravenirでは、京都の魅力ある植物性食材に光をあて、全面に押し出した料理を提供します。

2. フレンチ × ヴィーガンという新たな「贅沢」の表現
肉や魚がメインのコース料理にも負けない満足感を実現することにこだわりました。味わいは重厚感のあるクラシックフレンチでありつつ、体に優しく軽やかな食べ心地を実現しています。ホテルレストランの提供するラグジュアリーなお食事に、肉も魚も使わない新たな形を加えることを目指しました。

3. 未来のダシ「MIRA-Dashi®」の活用
植物メインの京都食材を主役にする料理の味づくりに活用したのが、不二製油株式会社の植物性ダシ「MIRA-Dashi®」です。MIRA-Dashi®は、動物性原料を使わずにその味わいや満足感を表現する、不二製油株式会社の70年の研究蓄積が生み出した技術MIRACORE®による製品です。
Terravenirでは前菜からメイン料理それぞれにMIRA-Dashi®を活用しています。

出典:リーガロイヤルホテル京都

あのこってりしたフレンチを、ヴィーガン対応食材でどうやって表現するのだろう? と疑問だったのだが、いろいろな工夫によって、重厚感のあるフレンチの味わいと、軽やかな食べ心地を両立しているそうだ。

ああ、これ! 軽やかな食べ心地ってめちゃくちゃ大事。旅先ってただでさえたくさん食べてしまうから(朝昼晩の食事だけじゃなく、食べ歩きしたり、お茶したりしますよね?)、胃もたれや胸やけしにくい食事ってすごく重宝する

このヴィーガンフレンチ、もちろんヴィーガンの人たちにもよろこばれるだろうけど、最近ちょっと胃が弱くなってきた…とか、濃厚な料理は好きだけど、食べると胃腸の調子が悪くなりがち…という人たちにもおすすめかもしれない。

昭和レトロな「回転展望レストラン」も推しポイント

出典:リーガロイヤルホテル京都

あともうひとつ。私にはどうしても見逃せない点がある。このヴィーガンフレンチを食べられるのが「回転展望レストラン」だということ! 

私の生まれた街にも回転展望レストランがあって(残念ながら今はもうない)、子どものころ、ちょっとおめかしをしてデパートで買い物をしたあと、その回転展望レストランでお昼ご飯を食べるのが大好きだった。私にとって回転展望レストランは、ちょっと特別で幸せな思い出が残る場所なのだ。

しかもここは京都。古都の街並みを360度で楽しめる。最高じゃないか!

これからは、旅も食も楽しむ

私はここ数年、旅と食を切り離して考えてきた。でもこれからは切り離さなくてもよくなりそうだ。

ヴィーガンフレンチを食べるのが目的。そんなひとり旅や京都旅もすてきかもしれない。

【販売期間】
2025年7月1日(火)~8月31日(日)
※除外日:2025年8月16日(土)
※記載内容の期間・営業時間等は状況により変更となる場合がございます。最新の情報は公式HPをご確認ください。

【販売場所】
フレンチダイニング トップ オブ キョウト(14階)

【販売時間】
ランチー 12:00~15:30(ラストオーダー 14:00)
ディナー 17:00~21:30(ラストオーダー 20:00)

【料    金】
お一人様 \13,409  
※表記料金は、税金・サービス料を含みます。
※写真は、すべてイメージです。

イトウ ウミ

昭和生まれのフリーライター。美容系メディアを中心に取材・執筆しています。今後はエッセイをたくさん書きたい!