「なんか小さくてかわいいやつ」というゆるいキャッチコピーとともに、SNSからじわじわと人気を集め、今や子どもから大人まで幅広く愛されている「ちいかわ」。
コラボグッズやアニメ、イベントも次々と展開され、ついに“体験型”の常設施設「ちいかわパーク」が池袋に登場する。
けれど、そもそも「ちいかわ」はなぜこれほど多くの人の心を掴んでいるのか?オープン前の今だからこそ、その理由と魅力について、改めて考えてみたい。
「ちいかわ」とは?人気の理由を考える

「ちいかわ」とは、イラストレーター・ナガノ氏がX(旧Twitter)で発表した創作漫画作品。正式名称は『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』。
一見すると、ただのかわいらしい癒やし系キャラクターの物語。しかしその内実は「ちょっとハードな生活を送るキャラクターたち」が懸命に日々を生きる、ユーモラスで少し切ない日常譚だ。
主人公・ちいかわを中心に、ハチワレ、うさぎといった個性的な仲間たちとのやり取りが描かれ、2022年からはフジ系列でテレビアニメもスタート。書籍、アプリ、コラボグッズ、飲食店などメディアや媒体を横断した展開も幅広く、SNSで日々更新される原作漫画も多くのフォロワーを獲得している。
ちいかわが人気の理由
- かわいいだけじゃない、ハードな世界観とのギャップ
- キャラクターの“健気さ”や“弱さ”に共感できる
- セリフや表情の“余白”から物語を想像できる
- ネットミームになるセリフ回しのインパクト
- SNS(X)での短尺連載で、日常に溶け込みやすい
- 「推し」ができる多様なキャラクターたち
- グッズ・アニメ・コラボ展開の幅広さ
かわいいだけじゃない、ハードな世界観とのギャップ
「ちいかわ」が支持されている理由のひとつは、その“ギャップ”にあると思う。見た目はあくまでかわいいし、アニメの声や仕草もやさしいけれど、物語の背景には「労働」や「試験」、「強者と弱者」などを連想させる設定がさりげなく織り込まれている。
キャラクターの“健気さ”や“弱さ”に共感できる
モンスターのような怪異のような存在「でかつよ」の討伐や、日々の仕事(労働)の合間にささやかなグルメを堪能する姿は、我々の日常生活とも重なる部分がある。それが社会や人間関係に少し疲れた大人たちの心に、妙なリアリティをもって届いているのかもしれない。
セリフや表情の“余白”から物語を想像できる
自由に日本語で喋るキャラクターが少なく、あえて語りすぎない構成も特徴。感情の機微を描く静かな間も、受け手が自由に心情や物語の余白部分を想像しやすい。
ネットミームになるセリフ回しのインパクト

「ちいかわ」がネットで“語られる作品”になっている背景には、口調やセリフの妙な中毒性がある。特にハチワレのセリフには、「…ってコト!?」「なっちゃったの!?〇〇」「(相手が)泣いちゃった!」「なんとかなれーッ」など、文脈がわからなくてもつい口にしてしたくなるリズミカルな言葉が多い。
ちいかわは「ワァ…ァ…」、ハチワレは「フゥン」「プルャ」「ウラ」「ヤハ」、モモンガは「〇〇してみなッ」、くりまんじゅうはお酒を飲んで豪快に「ハァーッ」など、擬音やインパクトのある独特な語彙も魅力だ。
SNS(X)での短尺連載で、日常に溶け込みやすい
SNS(X)で日々発信される1ページの短編連載漫画は、生活の合間にスマホでスルッと読みやすい。気づけば“続きが気になる”存在になっている。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) December 31, 2024
「推し」ができる多様なキャラクターたち

キャラクターの種類が豊富で、推しを見つけやすい点も魅力のひとつ。ちいかわ、ハチワレ、うさぎといった主要メンバーに加え、モモンガやくりまんじゅう、ラッコ師匠、シーサー、鎧さんなどの脇キャラも個性豊か。自分の性格や好みに合わせて愛着が湧いていく。凝った名前ではなく、ややそっけないところもまた味わい深い。
グッズ・アニメ・コラボ展開の幅広さ
グッズやアニメ、企業とのコラボも活発で、街中でも「ちいかわ」に出会える機会がどんどん増えている。日常に自然と溶け込める親近感と、メッセージ性のあるストーリーの両面が、多くの人の心をとらえて離さない理由なのかもしれない。
そんな魅力を挙げればキリがない「ちいかわ」の物語に入り込める体験型施設「ちいかわパーク」が、2025年7月28日(月)池袋・サンシャインシティ アネックスに誕生する。
体験型施設「ちいかわパーク」で魅力を再発見!

展示を見るだけでもグッズを買うだけでもなく、「ちいかわの世界に足を踏み入れる」という感覚。
「ちいかわパーク」はそんな没入感とともに、作品のかわいさやユーモアを全身で味わえる場所だ。ファンはもちろん、これまで「ちいかわ」に触れたことがない人にとっても、新しい視点で物語の魅力を発見できる空間になるだろう。
一歩進むごとに物語が広がる「体験エリア」

地下フロアに広がるのは、ちいかわたちが暮らす世界の「あのシーン」そのもの。作中の舞台をモチーフにした空間がいくつも並び、歩いて進むたびに、物語のなかに入り込んでいくような感覚に。
写真を撮ったり、じっと眺めたり、思わず笑ってしまうような演出も。大人も子どもも、それぞれの視点で楽しめる仕掛けが詰まっている。
“手に入れる”ことで気持ちが近づく「ショップ&ゲームコーナー」
1階には、限定グッズが並ぶショップとゲームコーナーが併設。ショップでは「ちいかわパーク」だけのオリジナルグッズや、名入れができるカスタム商品など、思い出を“かたち”にできるアイテムが充実している。ファンにはたまらない空間だ。
ゲームコーナーには、「くものすキャッチャー」や「ミートボールころがし」など、作品にちなんだユニークなゲームが用意。有料ながらオリジナル景品がもらえるチャンスだ。遊びながら、キャラクターたちをもっと身近に感じられる。
「ちいかわパーク」限定グッズの一例

ちいかわパーク ぷわころぬいぐるみS(全8種)
- 価格:各2,420円(税込)

ちいかわパーク ぷわころマスコット(全8種)
- 価格:各1,650円(税込)

ちいかわパーク ポップコーンバケツ(全3種)
- 価格:各4,180円(税込)

ちいかわパーク Tシャツ メインビジュアル(全3色)
- 価格:各3,190円(税込)

ポケッタブルエコバッグ(全4種)
- 価格:各1,200円(税込)
施設概要&前売券情報
「ちいかわパーク」に入場するには、事前に抽選申し込みが必要。
レジャーや観光スポットの予約サイト「アソビュー!」にて、前売券が販売される。全日日時指定制で、抽選期間中に1人4枚まで申し込みと購入が可能だ。いち早く入りたいファンは必ずチェックしよう。
施設概要
- 施設名:「ちいかわパーク」
- オープン日:2025年7月28日(月)
- 所在地:〒170-0013 東京都豊島区東池袋3-3-5 サンシャインシティ アネックス B1F・1F
- 営業時間:10:00~21:00(※最終入場 19:00)
- 年間休日:不定休
- 入場料
- 一般:3,500円
- 子ども:1,800円(4~11歳)
- 障がい者:2,500円(障がい者手帳をご提示ください)
- 障がい者子供:1,300円(障がい者手帳をご提示ください)
前売券情報
- 購入・申し込み制限:1名(1アカウント)につき4枚まで
- ※4歳未満のお子さまは無料ですが、来場人数には含まれます
- 予約受付日時
- 一次抽選期間:2025年6月16日(月)10:00 〜 6月23日(月)23:59
- ※販売状況やキャンセル等による空き状況に応じて、二次抽選が実施される場合があります
- 販売期間:2025年7月28日(月)~8月31日(日)
- 当選発表日時:2025年7月1日(火)12:00
- 前売券販売サイト「アソビュー!」
- https://www.asoview.com/channel/tickets/9u0KJJjNgr/
- ※前売券についての詳細はアソビュー公式サイトをご確認ください
「ちいかわ」は、見た目のかわいさとは裏腹に、どこか切なさやハードさを含んだ物語が描かれるのが特徴。主人公・ちいかわ自身も、周囲に流されながらも懸命にがんばる「何者でもない存在」だ。
そんなキャラクターたちの生きる世界を再現した「ちいかわパーク」は、作品に出てくる風景を追体験できる“入り口”のような空間。遊んで、歩いて、少し立ち止まって。池袋で“ちいかわの世界”に包まれる、新しいおでかけの選択肢が生まれた。
「ちいかわパーク」運営会社概要
- 株式会社Juice
- 本社所在地:東京都豊島区東池袋1-25-6 PMO池袋12F
- 代表者:代表取締役 神戸輝男
- 資本金:30,000,000円
- 事業内容:卸売業、イベント・催事企画運営、労働者派遣業
- URL:https://twitter.com/juice_inc_
- 《本件に関するお問い合わせ先》
- ちいかわパーク公式サイト お問い合わせフォーム
- URL:https://chiikawapark-tokyo.jp/contact/
「ちいかわ」Information
- 書籍「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」:講談社から7巻まで発売中
- TVアニメ「ちいかわ」:「めざましテレビ」(フジテレビ系列)内にて放送中
- 公式スマホアプリ「ちいかわぽけっと」:配信中
- ちいかわ公式X(@ngnchiikawa): https://x.com/ngnchiikawa
- ちいかわインフォ公式サイト: https://chiikawa-info.jp
※2025年7月時点