アイスクリームって、いつ食べてもおいしい。でも、意外と人によって「食べる時間やタイミング」にこだわりがあったりもする。
冷たい甘さを欲するシーンは、それぞれの体感や日常のリズムに結びついていて、深掘りするとちょっとした“流儀”すら浮かび上がってくる。
ただのスイーツではない、“小さなごほうび”の楽しみ方を考えてみる。
「真昼間から食べるアイス」は大人の楽しみ

アイスを食べるタイミングといえば、お風呂上がりや夕食後が定番だろうか。
あえて真夏の昼間、エアコンのガンガン効いた部屋で手を伸ばすアイスには、どこか背徳的なのに自由さがあって好きだ。
頭がぼんやりしてくる午後。外に出れば灼熱の日差しに晒され、部屋の中で作業をしていても窓越しの熱波を感じて集中できず、何か気をそらしたいとき…。
アイスのひんやりとした甘さが、内側からスッと染み込んでいく。デスクワークで疲れた脳をリセットするような、家で気軽に味わえるパフェ代わりのような、生き返る感覚がたまらない。
ちなみに、こんなことを言っているくせに、わたしは胃腸が弱めで寒がり。家では唇が紫にならないようタオルケットにくるまって、お腹を守りながら楽しむのである。
お風呂あがりではなく「お風呂で食べるアイス」に救われる夜

お風呂上がりのアイスは幸福の代名詞だけれど、わたしが密かに偏愛しているのは、“お風呂の中で食べるアイス”(もちろん、衛生面でもお行儀的にも気になる人にはおすすめしないが…)。
薄暗い照明の中でこっそり味わう甘さが、なぜだか特別に沁みる。罪悪感よりも幸福感が勝ってしまう瞬間が、確かにある。
蒸気に包まれた空間で、火照った頬に当たる冷たい甘さ。湯船に浸かりながら、いまこの瞬間だけにフォーカスする時間。静かに溶けるアイスに、からだと心がゆるむような感覚が、日々の忙しないタスクを一瞬忘れさせてくれる。
冬ならこたつ、夏ならお風呂。温かさと冷たさの境界線のような場所で楽しむスイーツという快楽は、わたしにとって、自分を甘やかすためのとっておきの「儀式」なのかもしれない。

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「わざわざ食べに行くアイス」のごほうび時間

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夏の暑さの中、あえて外に出てでも食べたくなるアイスがある。
お気に入りは冷凍庫に常備しているという人も多いかもしれないが、「買いに行くこと」そのものがちょっとしたレジャーになるのだ。
駅ビルに入っているアイスクリーム専門店や、休日に並ぶジェラートの名店。車で遊びに行きたい、牧場の本格的なソフトクリーム。街歩きの途中で見つける、自販機の素朴なアイス。
その場でフレーバーを選ぶ高揚感と、「いまここで食べたい」を叶える喜びがたまらない。
「アイス食べに行こうよ(買いに行こうよ)」と友達や家族を誘ってみると、いいねと乗ってくれることも多いから、コミュニケーションのきっかけにもなっている。
「いつ食べるか」が、この夏の記憶になる

夏の間、いくつのアイスを食べるだろう。
「いつ、どこで、どんなふうに」味わったか。誰とその時間を過ごしたのか。選んだ瞬間やその場の空気感が、心の栄養になり、日々を乗り越える活力になる。
もちろん、ひとりで存分に噛み締めるのだって大人の楽しみ方。
お気に入りのフレーバーに出会うのもうれしいけれど、「あのとき食べたアイスよかったなあ」なんて、ふと思い返すような体験もいい。
わたしにとってアイスとは、日常に息づくささやかな祝福であり、小さなこだわりを大切にできる“ごほうびのかたちなのだ。次はどんな新作アイスに出会えるかな。