自動調理ポットのある暮らし

新しい調理家電を迎えると、心が躍る。ただ便利になるだけじゃない。今まであまり作ることのなかった料理が食卓に並ぶようになり、食の楽しみがぐんと広がる。

最近購入したレコルトの自動調理ポットは、“ポタージュを飲む”という楽しみを我が家にもたらしてくれた。旬の食材で作るポタージュの味は格別だ。

離乳食作りにも大活躍中の自動調理ポット。今回はその魅力を紹介したい。

わたしのこと

  • 年齢:30代
  • 性別:女
  • 職業:PRプランナー
  • ライフスタイル:一児の母、インドア派時々アウトドア派、朝型、家ごはん中心

離乳食作りに役立つ自動調理ポット

Xでママさんたちがよく呟いている「レコルト」とはなんだろう。そう思って調べたのが、レコルトの自動調理ポットと出会ったきっかけだった。

レコルトの自動調理ポットは、ポタージュやお粥、豆乳などを簡単に作ることができる調理家電だ。ポットの中に刃がついており、食材を撹拌しながら加熱する。5種類の調理モードがあり、加熱せずにスムージーなど冷たいメニューを作ることも可能だ。パワーがあるため、家庭用の氷も砕くことができるという。

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どうやら、この自動調理ポットを、ママさんたちは離乳食作りに活用しているらしい。

初期の離乳食は、食材をペースト状にする必要がある。そのためには茹でてからすりつぶしたり裏ごししたりと手間がかかるのだが、自動調理ポットの“POTAGE&PASTEモード”を使えば、食材を切って入れるだけでペーストが完成する。

中期以降、形を少し残した食材を子どもに食べさせたいときは、“SOUP&OKAYUモード”を使うと、丁度いい具合の食感に仕上げられるという。もちろん、子どものためのお粥作りも楽にできる。

つまり、この自動調理ポットは、子育て中の手間を省ける魔法のような道具なのだ。

我が家に必要か

自動調理ポットは、比較的小さな調理家電だ。とはいえ、我が家のキッチンには所狭しと物が並んでいるため、新しい家電の購入には慎重にならざるを得ない。

夫とは、「すでにある物で代替できるなら、新しい物は買わない」というルールを決めていた。たとえば、家にある土鍋や大同電鍋、ホットクックを使えばごはんは炊けるので、炊飯器は買わない。食パンはフライパンで焼けるので、トースターは買わない。そんな風に決定してきた。

離乳食を作るだけなら、自動調理ポットはなくてもいい。家にある道具のみで、食材をペーストにすることはできる。これまでのルールに照らせば、「自動調理ポットは買わない」という判断になる。

ただ、手間がかかることで、離乳食作りに対してネガティブな感情を抱いてしまうのではないか、という懸念があった。面倒だなあ、嫌だなあ、という気持ちは、きっと子どもにも伝わってしまうだろう。子育てに関するあらゆることを、できるだけ笑顔でやりたい。自動調理ポットは、私のそんな願いを叶えてくれるのではないか。

それに、自動調理ポットは離乳食を作るためだけのものではない。家で、手軽にポタージュやスムージーを飲めるようになるのも大きな魅力だ。特にポタージュは、過去にブレンダーを使って作ったが滑らかにならず、食卓に並ぶことはなくなっていた。もし簡単に作ることができれば、汁物のバリエーションが広がるので嬉しい。

早速夫に相談してみたところ、「それなら買いましょう」と了承を得ることができた。

食卓が、楽に豊かに

とうとう我が家にもやってきた、レコルトの自動調理ポット。まずは、旬の味を楽しむために、とうもろこしのポタージュを作ってみることにした。

とうもろこしを買うのも、なんだか久しぶりだった。皮を剥き、実を包丁で削いで、自動調理ポットに入れる。それから、牛乳、玉ねぎ、バターに塩。公式のレシピを見ながら材料を入れたら、スイッチを押すだけ。30分ほどで完成したとうもろこしのポタージュは、驚くほど滑らかで甘く、夏の味がした。

余った野菜を消費したいときにも便利だ。大抵のものがポタージュになる。冷蔵庫で眠っていたキャベツに、玉ねぎ、コンソメ顆粒、牛乳、バター、塩を加える。キャベツのポタージュは爽やかな味わいで、夏にぴったり。

もちろん、離乳食作りにも大活躍。大量に作って、小分けにできるタッパーで冷凍しておけば、1週間分の食事になる。食材を切って入れるだけだから、1回の作業は5分から10分程度だ。洗い物も、自動調理ポットだけで済む。

なお、評判のいい自動調理ポットだが、短所として「洗うのが大変」という声がネット上で散見される。本体の外側を水に濡らしてはいけないので、洗うときに慎重にならなければいけないのだ。ただ、慣れればそれほど時間もかからない。内側をこするための、付属のブラシも使いやすい。

これまでに自動調理ポットでペーストにした野菜は、にんじん、とうもろこし、ほうれん草、小松菜、じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ、ブロッコリー。加える水の分量は適当だが(食材と同量か、やや少ないぐらい)、どれも滑らかなペーストになった。もちろん、10倍粥や7倍粥も手軽に作れる。

離乳食作りが大変なときは市販のベビーフードに頼ろうと思っていたが、自動調理ポットが手間を省いてくれているので、今のところ手作りを続けられている。スーパーで見かけたおいしそうな食材を、子どもに味わってもらえるのは嬉しい。

おわりに

ほぼ毎日使用している自動調理ポットだが、まだ活用しきれていない部分もある。次は、公式のレシピに載っている、豆乳やスムージー、カレーやパスタソースなどに挑戦してみたい。

シンプルだが、利用シーンが幅広い。上手に自動調理ポットを使いこなして、日々の料理を楽しみたいと思う。

東樹詩織

食や旅の領域でPR・ブランディングに携わる傍ら、執筆活動を行う。アートと本にのめり込み、「as human footprints」名義でZINE出版を開始。写真と動画の撮影・編集も。最近の関心事は、アジア各国のカルチャー、映画、海外文学、批評、3DCG、AI。キャンプ好きが高じて、東京↔︎信州・上田で2拠点生活中。