自販機は、acureが好き。ちょっと珍しいドリンクを選びたい話

JR東日本の駅ナカで見かける『acure(アキュア)』の自販機は、ドリンクの種類が多様で選ぶのが楽しい。「喉が渇いたけど何を買うかは決めていない」みたいなときにチラッと見ても、だいたいはそのときの気分にしっくりくる飲み物が見つかる。

だんだん、特に買うつもりがない日でも、“寄り道”感覚で何が売っているかチェックするようになった。例えるなら、地方の物産展やアンテナショップを覗くようなワクワク感があるからだと思う。

わたしはなぜこの自販機に惹かれるのか、暮らしの中で何に価値を感じているのかを紐解いてみる。

わたしのこと

  • 年齢・性別:30代/女性
  • 職業:ライター/編集者
  • ライフスタイル:誰かと同居/インドア派/リモートワーク
  • 「定番じゃない」ドリンクやフードを試すのが好き

acureの魅力は「ドリンクを選ぶ時間」にある

撮影:織詠 夏葉

わたしは、なるべく珍しいフレーバーや変わり種のドリンクを試すのが好き

以前「家にドリンクバーがあったらいいのに」という記事でも書いたように、その日その瞬間の気分に合わせて、いろいろな味から何を飲むか選べるとうれしい。

acureの自販機は、まさに“選択肢の宝庫”である。コーヒーやお茶、お水のような定番もひと通り揃っていながら、地方産のフルーツを使ったジュースや季節限定の味、なかなか見かけないようなフレーバーまで、手を伸ばしたくなるものばかり並んでいる。

旅先のアンテナショップや地方物産展に立ち寄る気持ちと、自販機の前でじっと商品を眺めるときの気持ちはかなり近い。どちらも、“冒険心”と“ワクワクする心”が共通しているからだ。

フルーツジュースの飲み比べもあり!「こんなのあるんだ」を見つける喜び

撮影:織詠 夏葉

わたしは普段から水を持ち歩いているから、ジュースを飲むのは水分補給というより“ちょっとしたお楽しみ”。飴やガムを口にするような感覚で、ちょっと気分を変えたいとき、飲みきりサイズがちょうどいい。小ぶりなので、バッグにしまっても荷物にならないのもありがたい。

撮影:織詠 夏葉

特に、地方県産のフルーツを使ったシリーズがお気に入り。青森の「トキ」「ジョナゴールド」などのリンゴジュースは、味比べが楽しい。

撮影:織詠 夏葉

「愛媛みかん」に、岡山の「ピオーネ炭酸」、「福島あかつき もも」など、関東にいながらいろいろな味を試せるのがいい。地名や果物の名前を見るだけで、ちょっとした旅行気分さえも味わえる気がする。

撮影:織詠 夏葉

先日見つけて驚いたのは「スンドゥブ」のホットドリンク。その横に並ぶコーンスープや甘酒とは明らかに別枠で、一瞬「え?」と二度見してしまった。自販機で買う飲み物としては攻めたラインナップだと思うけれど、だからこそ面白くて、つい手が伸びる。

撮影:織詠 夏葉

一見ふつうの水にも、キャップの構造にちょっとした工夫がある。

開けてもキャップの一部がリング部分と繋がったままになる仕様で、「うっかりフタだけ転がっていってしまった…」なんてことを防げるのだ。荷物が多い日や新幹線での移動時、あるいは子どもに飲ませるときなど、助かる場面は意外と多いのではないだろうか。

こういう細かいところも、acureを好きなポイントだったりする。

選択肢から生まれる“心の余白”

撮影:織詠 夏葉

acureの前では、“知らない味”に出会えることが多い。

自販機に向かって悩む時間は、ほんの1〜2分。その短い時間の中でも、「いまの自分はどんな気分なのか」が見えてくる

目的地に向かう途中の、小さな楽しみ。

わたしにとってacureの自販機は、ほんの少し“立ち止まる時間”とともに、日々にささやかな彩りを加えてくれる存在だ。

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執筆:山下健太さん
執筆:おだりょうこさん

織詠 夏葉

おりえ なつは。暮らしのメディア、おでかけメディアにてライターを務める。約3年間エディターやコンテンツディレクターとして稼働し、個人でも執筆活動を開始。映画や音楽、ファッション、雑貨、香水、推し活などに広く浅く興味津々。