好きなことを後回しにしたくないから、文具ワゴンを作ってみた

文具ワゴンの全体像

文具を愛しているのに、引き出しの奥で眠らせてしまっている。

そんな矛盾に心当たりはないだろうか。かつてのわたしもそうだった。専用の部屋がないからと諦めていたけれど、大切なのは場所ではなく“仕組み”。大好きな文具を、もっと身近に、もっと日常的に。

その願いを叶えるために作った文具ワゴン”は、暮らしと趣味を繋いでくれる、わたしにとっての“動く宝箱”になったのだ。

わたしのこと

  • 年齢:30代
  • 性別:女
  • 職業:ライター
  • ライフスタイル:誰かと同居、インドア派、リモートワーク、朝型、自炊派

文具が好きなのに文具が使えないのは環境のせいでは?

わたしは『Sense of…』で文具記事を中心に執筆するほどの文具好きだ。しかし最近、お迎えした文具が手付かずのまま増えていた。原因を探ると、専用の自室がないゆえの“収納の分散”に行き着いた。

文具が各所に散らばっていると、リビングで使おうにも準備に時間がかかる。そのわずかな手間に阻まれ、すき間時間に文具を楽しむチャンスを逃しては、手近なスマートフォンに時間を溶かしてしまう。

また、冷暖房のない部屋へ文具を取りに行くことも、暑い時期や寒い時期には苦痛だった。文具が使えないのは意志の弱さではなく“動線設計”の問題だったのだ。もっと気軽に、好きな場所で文具に触れる仕組みが必要だと確信した。

文具ワゴンでひとまとめにすれば、すき間時間でも楽しめそう

散らばった文具をひとまとめにして、一度で必要な場所へ動かせるシステムを作ったら、もっと気軽に文具を楽しめるのではないか。そう考えたのが、キャスター付きの“ワゴン収納”だ。

以前からSNSやYouTubeで、#文具ワゴン#文房具ワゴンというタグを見かけるたび、整然と並ぶ文具たちの姿に憧れを抱いていた。ワゴンごとゴロゴロとリビングへ運べば、そこが瞬時にわたし専用のアトリエになる。

家事の合間に生まれた10分のすき間時間でも、ワゴンが横にあればすぐにペンを握れるはずだ。先人たちの投稿を参考にしながら、わが家の暮らしにフィットする理想のワゴン像を具体的にイメージし、導入への一歩を踏み出すことにした。

文具ワゴンを検討して、ニトリの『スチールワゴン トロリ4 レギュラー』に決めた!

ワゴン選びにあたり、定番のIKEA『ロースコグ』とニトリ『トロリ4』を比較した。どちらも使いやすそうだが、仕様には細かな違いがある。

項目IKEA『RÅSKOG ロースコグ』ニトリ『スチールワゴン トロリ4 レギュラー』
価格(税込)3,499円3,990円
サイズ(約)幅35×奥行45×高さ77cm幅45×奥行31.5×高さ89cm
耐荷重(約)18kg(1段あたり6kg)15kg(1段あたり5kg)
棚の調整不可(固定)可能(2.5cm間隔)
キャスター
ストッパー
ありなし

(出典:IKEA『RÅSKOG ロースコグ』ニトリ『スチールワゴン トロリ4 レギュラー』商品ページ)

検討の結果、わたしはニトリの『スチールワゴン トロリ4 レギュラー』に決めた。最大の理由は“棚の高さを変えられること”だ。収納したいアイテムの中にA4ファイルがあったため、高さを細かく調整できる仕様は必須だった。

また、近所に店舗があり、実物を確認しやすかったことも決め手となった。

さらに、別売りパーツの豊富さも魅力だ。本体に加え、天板として使える『すべりにくい木製ふたトレー スチールワゴントロリレギュラー用 (GF)』と、小物の整理に便利な『スチールワゴントロリ用引き出し(浅)』を追加した。

文具ワゴンの詳細
1段目・引き出し:手帳に使う筆記具や穴あけパンチ、コラージュを作る道具など
2段目:手帳やノート類、クリアスタンプ、システム手帳リフィル、マスキングテープ
3段目:シールファイル、インク、スタンプ、紙物、下敷き、カッターマット

これらを組み合わせることで、自分専用の文具ワゴンが完成したのである。

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収納アイテムは100円ショップを活用

ワゴン本体はこだわった一方で、中の収納アイテムはダイソーやセリアなどの100円ショップを活用している。文具は増えたり入れ替わったりする。だから、安価で手軽に買い替えられるものを選びたかった。

ここからは、わたしが実際に試行錯誤して選んだ、文具別の収納アイテムを紹介したい。

ペン類、はさみや定規などはトレー収納

文具をトレー収納している様子
画像左から ライフトレー ミニ35・M35・S35 各税込110円 
JANコード:4906137 559243・4906137 557249・4906137 557645

ごちゃつきがちなペン類やはさみは、セリアで購入した和泉化成の『ライフトレー シリーズ』にまとめている。サイズ展開が豊富で、きれいに重ねられるのが最大のポイントだ。

手帳用のペンやコラージュ用のはさみなど、ジャンルごとにトレーを分ける工夫をした。使いたいときだけトレーごと机に運べるので、準備と片付けが格段にスムーズになった。

シートシールやポストカードはA4ワイドファイルにひとまとめ

シールをファイル収納している様子
マイコレ 4リングバインダーハードタイプ・クリア 税込330円
JANコード:4906137 816032

サイズの異なるシートシールやポストカードは、ダイソーで取り扱いのある和泉化成の『マイコレ 4リングバインダーハードタイプ・クリア』に集約した。規格の違うアイテムでも、推し活用の収納リフィルを探せばちょうどいいサイズが見つかる。

このファイルは4つ穴式で、多くのA4サイズ30穴リフィルに対応している。リングがスチール製で、重くなっても壊れにくい丈夫さがお気に入りだ。

手帳やノートは“マグネット付ブックエンド”で固定

マグネット付ブックエンドを使って、文具ワゴンを仕切っている様子

手帳やノートは立てて収納したいが、そのままでは雪崩のように倒れてしまう。そこで、ブックエンドの裏面に粘着剤付きのシートマグネットを貼り付け、ワゴンに固定した。

収納棚がスチール製なので、磁石の力でブックエンドが動きづらくなる。この工夫ひとつで、出し入れのストレスが激減した。ブックエンドの向きを変えれば、空いたスペースに30cm定規やペーパーカッターなどの長物もスッキリ収まる。

同じ文具なのにサイズの違うものは、しっかり測って収納アイテムを選ぶ

頭を悩ませるのが“同じジャンルなのにサイズが違うもの”の扱いだ。これまでは無理にまとめようとして収納が崩壊していた。文具ワゴンを作るときは、事前のサイズ計測をしっかりして、以下のアイテムを選んでみた。

マスキングテープ・ラベラーシール類

マスキングテープを収納している様子
SIKIRI 0深型 税込220円
JANコード:4973911 847919

直径がバラバラなテープ類には、ダイソーで取り扱いのある、山田化学の『SIKIRI 0深型』が最適だ。内寸の深さが約59mmあるため、太めのテープも収まる。透明ケースなので、フタを閉めたまま中身を見渡せるのも使いやすい。

万年筆・つけペン用インク

万年筆・つけペンインクを収納している様子
アタッシュケース(A4) 税込330円
JANコード:4550480 353241

メーカーごとにボトルの形状が異なるインクは、ダイソーの『アタッシュケース(A4)』にまとめた。厚みが約55mmあり、幅のあるボトルも一括管理できる。立てて収納できるので、液漏れの心配も少ない。

スタンプインク・朱肉

スタンプインクを収納している様子
A4ファイルケース 税込110円
JANコード:4970404 904203

スタンプ台はサイズこそばらつきがあるものの、高さは2cm前後のものが多い。なので、ダイソーで取り扱いのある、厚さ約2.5cmの『A4ファイルケース』を選べば、薄さを活かしてスマートに立てて並べられる。

文具ワゴンを作ってよかったこと3つ

文具ワゴンを使い始めてしばらく経つが、暮らしのなかにうれしい変化があった。実際に感じているよかったことを3つのポイントで紹介したい。

1. 短時間でも趣味が楽しめる

使いたい文具をワゴンにひとまとめにしたことで、わずか10分のすき間時間でも、迷わず文具に触れられるようになった。

これまでは各部屋を往復して道具を集めていたが、その移動時間がゼロになったのは大きい。準備が時短できた分、純粋に書く・作ることに集中できる。家事の合間にふと湧いた「今、手帳を書きたい」という気持ちを、鮮度が高いまま形にできるようになった。

2. 一時置き場を作ったので、時間のかかる作業もできる

コラージュ途中のアイテムを、すべりにくい木製ふたトレーの上に乗せている様子

コラージュや手帳デコなど、没頭したい作業ほど、途中で切り上げるときの片付けがストレスだった。

今は、作業途中のアイテムを『すべりにくい木製ふたトレー』の上にパッと置いて、そのままワゴンを部屋の隅へ移動させるだけでいい。出しっぱなしの罪悪感なく、続きはまた後で、と気軽に構えられるようになった。時間のかかる大作にも、気負わずに挑戦できそうだ。

3. 好きなものしか入ってないので、眺めるだけでワクワクする

そもそも、このワゴンにはわたしの“好き”だけが詰まっている。視界に入るだけで、心がふわっと明るくなるのだ。それはまるでお気に入りの洋服が並ぶクローゼットや、ときめきを詰め込んだメイクボックスのよう。

「今日はどのペンを使おうかな」とワゴンを眺める時間は、わたしにとって大切な癒やしのひととき。実用性だけでなく、心の充足感も運んできてくれる存在だ。

文具ワゴンは収納アイデアであると同時に、“好きなことを後回しにしない仕組み”だった

独身のときよりも、趣味に使える時間はどうしても短くなった。だからこそ、日々の生活のなかで生まれる小さな「やりたい!」という芽を摘まないために、すぐに使える環境を整えることは重要。

文具ワゴンという趣味専用の基地を作れば、たとえ10分でも自分らしい豊かな時間を取り戻せる。機能的でありながら、眺めるだけで幸せな気持ちになれるこのワゴンは、わたしにとっての宝箱なのだ。

文具ワゴンは収納アイデアであると同時に、“好きなことを後回しにしない仕組み”だった。もし、大切にしている趣味の道具が眠っているなら、あなただけのワゴンを作ってみてはどうだろうか。

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杉浦百香

ライター。女性向けや企業メディアのSEO・コラム・レビュー記事を執筆。なかでも、日用品を中心としたモノ系記事を多く担当している。左利きの文具好き。