海が近くにある街で暮らす選択

スキューバダイビング(素潜り)、シュノーケリング、サーフィン。
海で過ごす時間が何より好きで、「海」を目的地として、国内外たくさんの場所を訪れてきた。
そして今、海が近くにある街に住んでいる。

わたしのこと

  • 年齢:30代
  • 性別:女
  • 職業:トラベルコーディネータ、ライター
  • ライフスタイル:0歳息子と家族3人暮らし、アウトドア派、リモートワーク、朝型

カナヅチだった私が「海ガチ勢」になったキッカケ

20代後半、石垣島にリゾートバイトに行ったことをきっかけに私は「海ガチ勢」になった。

それまでも海は好きだったけど、カナヅチだったこともありあくまで眺める対象。
泳ぐこともなく、化粧ばっちりで写真を撮りまくるタイプだった。

きっかけは、アルバイト先の先輩たちに連れられて訪れた『パナリ島(新城島)』。

最初はスキンダイビングで自由に泳ぐ先輩たちを船から見ているだけの私だったが
「手を繋いでいてあげるから一緒に海に入ろう」と声をかけてくれた先輩がいたので
ライフジャケットを着けて、恐る恐る海に飛び込んでみた。

私はそこで初めて、海の中の世界を知る事になる。

さまざまな形の珊瑚、芸術的な地形、地上から差し込まれる神々しい光。
「やばい。地球と遊んでる!」
初めて見る海の世界に、ときめきと興奮が止まらなかった。

それからというもの、晴れた日は朝早く起きて海に向かう日々。
フィンとマスクがあればひとりで泳げるようにまで成長した。

気づけば、人生でいちばん日焼けをした夏を経て、海のある生活が当たり前になっていた。

海を追いかける日々

「海ガチ勢」と化した私は石垣島の島々を回った後、海仲間に勧められた宮古島に移動をした。

その後も、オーストラリア・ゴールドコーストをはじめ、
フィジーの島々、タイの島々、インドネシアの島々など海外の海に足を運び、
気づけばサーフィンとスキューバダイビングにもハマっていた。

海に入れば入った分だけ幸福度が上がっていたのは間違いない。

たどり着いたのは“宮崎県”

「海の近くに住みたいね」
夫婦のそんな会話から、10年ほど住んだ東京を離れ縁もゆかりもない宮崎県に移住して3年目を迎えた。

どんな場所なのだろうと、下見がてら訪れた1回目。
次に訪れるとき、もう住む家を選び始めているとは、このときまだ想像もしていなかった。

宮崎が候補に上がった理由は、夫婦共通の趣味である「サーフィン」。
年間を通してコンスタントに波があり、のんびりとサーフィンが楽しめる環境が魅力と聞いていた。

そして以下の3つが、宮崎移住を決定づけた。

  1. 泳げる海やサーフポイントの多さ
  2. ヤシの木
  3. 空港までの距離

1. 泳げる海やサーフポイントの多さ

宮崎は日本有数のサーフスポットとされているだけあって、
初心者~上級者が楽しめるサーフポイントが北から南まで点在している。

お気に入りのポイントは生活圏から車で約10分の距離。
年間を通して比較的海水の温度も高く、サーフィン目的の移住としては申し分ない条件だった。

さらに海水浴に向いている透明度の高い海があるのもポイント。
同じ県内にいながら、そのときの気分や目的で行く先を選べる贅沢が味わえるのだ。

2. ヤシの木

宮崎を実際に訪れて最初に私を魅了したのは、実は海ではなく「ヤシの木」だった。

何を隠そう、私はヤシの木が大好きだ!
空港を出て背の高いヤシの木を目にしたときは、一気に気分が高揚したのを覚えている。

宮崎では街中のいたるところにヤシの木が立ち並んでいる。
海沿いはもちろん、駅前やスーパーの前、そして我が家の目の前にも。

市街地から海へ向かう(青島方面)国道は、私のお気に入りの“ヤシの木ロード”。
15kmの道なりに、約840本のヤシの木が並んでいる。
この景色だけで「住みたい!」と直感的に感じてしまった。

3. 空港までの距離

私のもうひとつの趣味は「旅行」。
だから自宅から空港までの距離は重要なポイントになる。

空港から私が住んでいる市街地までは、電車でも車でも30分以内で移動が苦にならない距離。
そして、目的地となることが多い「東京」と「沖縄」まで直行便も飛んでいる。

必要な条件を十分満たしていることも決断の背中を押してくれた。

と、客観的に見たら移住の決め手はなかなか軽いものに見えるが、実際にその通りだ。
言ってしまえば、ほぼ“ノリ”で移住を決めたようなもの。

合わなければ東京に戻ればいいだけだから。

海が近くにある街に住むということ

東京に住んでいた頃は海まで車で2~3時間の距離と遠く、海に行く日はビッグイベントだった。
それが今は、「朝焼いたパンがいい感じだったから、このあと海でピクニックしよう!」と言えるくらいの日常になった。

海が大好きな私からしたら、海の近くに住むということは、
小さな幸せがすぐ近くに転がっているようなもの。

海に向かうときはいつだってお気に入りのヤシの木ロードを通るし、
いつものお店で美味しいコーヒーをテイクアウトできる。
海から上がればお腹が空き、その日のランチはいつもよりお腹いっぱい食べられる。
サーフィンでほどよく疲れた後のお昼寝だって最高だ。

もっと言えば、晴れているだけで完璧。

大げさかもしれないけど、そんな些細な日常がとてつもなく心地いい。
「特別なことがない日でもスペシャル」にしてしまうのが海の魅力だ。

“ノリ”で決めたような移住ながら、我ながらナイスな選択をしたことを褒めてあげたい。

似た者同士が集まる

宮崎に移住して驚いたことと言えば、
オーストラリアで働いていたときの同僚が同じように移住していたということである。

気づけば同じような感じで、オーストラリアからの知り合いが3人ほど宮崎に移り住んでいた。

宮崎はサーフィン目的で移住する人も少なくないと聞くが、
そもそも海好きには共通点があると私は思っている。

それは「エネルギー(=人生を楽しもうという熱量)の高さ」だ。

今まで出会った海好きな人たちはエネルギーに溢れていた。
独身だとかではなく、結婚していても、子どもが生まれてもエネルギッシュなままの人が多い。
そしてきっと私もその中に含まれているだろう。

海に入ると悪いことが洗い流される

「海に入ると悪いことが洗い流される」私が好きな言葉のひとつだ。

確かに海から上がったあとは気分がリフレッシュされているし、充実した気持ちになる。
そもそも海に入っている間は、悩みごとについて忘れている。

サーフィンなら、どの波に乗ろうか集中するし
ダイビングなら、目の前に広がる景色を追うのに必死になる。

海に入った日は「あー楽しかった!」で一日が終わることが多い。
海好きは「エネルギッシュ」な人が多いと話したが、こういうことが理由なのかもしれない。

今年もまた海の季節が楽しみだ。

南かいり

離島やビーチリゾート系のトラベルコーディネーターとして働きながら、現在はライターとして挑戦中。旅と海を愛し、隙あらばどこかへ飛んで行きます。「日焼けは化粧」が合言葉!