今年もまた梅雨入りの速報を待ちわびていた。
その先に夏がいるから、梅雨も悪くない。
夏を追いかける
個人的に四季は“春夏秋夏”が理想だ。
気温が上がり、夏が来る予感がするから春は好きだし、
残暑のおかげでギリギリまで夏を感じられるから、秋も好き。
私の中では4月から11月までは夏として認識している。
そしていてもたってもいられなくなるのが、12月~3月。
とにかく寒いのが苦手で、すぐに夏を求めて逃げ出したくなる。
だから私は、一年中夏を過ごすチャレンジを毎年繰り返している。
一年中夏を過ごすチャレンジ
一年中夏を過ごすには“移動”が欠かせない。
ベストサマーを過ごすために、私は全力投球するタイプ。
日本を抜け出して海外に飛ぶこともいとわない。
そんな私の“一年中夏を過ごすチャレンジ”プランはこうだ。
4月~6月 沖縄県離島
日本でいちばん早く夏が訪れるのが、石垣島と宮古島。3月下旬には海開きがはじまる。
今年も早速4月に宮古島、6月に石垣島に行き日本での夏をスタートさせた。
6月は梅雨の時期でもありリスキーではあったが、過去の天気予報を遡りベストであろうタイミングを研究。
狙いが見事に的中し、文句ひとつない天気に見舞われ思わず自画自賛してしまった(笑)。
理想を言えば、真夏に沖縄に行きたいところだが、実は7月~10月は台風シーズン。
島に滞在中に台風を直撃してしまうとなかなかハードモードになるため、個人的にはあえて真夏を避けている。
梅雨入り発表から一か月半頃が、個人的おすすめシーズンだ。
7月~8月 伊豆七島
真夏は日本のどこにいても正解だが、東京近郊に住んでいる人なら伊豆諸島をおすすめしたい。
とくに大島、式根島、神津島、利島(としま)、新島、三宅島、御蔵島、八丈島と呼ばれる伊豆七島は
東京からのアクセスもよく、場所によっては週末トリップでも行ける距離。
住所は東京都だが、そこは島。流れている時間も、景色も、過ごし方もまったく違う。
自転車でのんびり周ったり、原付で海沿いを走ったりすれば『ぼくのなつやすみ』の主人公気分になれる。
海、ツーリング、天然温泉、トレッキングなど、島によって楽しみ方が異なるが、
はじめて訪れるなら、比較的なんでも楽しめる伊豆大島、神津島がいいかもしれない。
海は驚くほど綺麗だし、ピークでもあまり混雑していなくてゆっくり過ごせる。
そして、宿泊するなら民宿を推したい。
なぜなら、食事が異常に美味しいからだ。特に魚料理。
実際に「漁師の宿」や「島食材を使った料理」を売りにしているところもある。
さらにそこに「宿のお母さんの料理」という魔法の温かさが加わるため、心までも満たされる。
9月~10月 奄美大島
奄美大島も沖縄の離島同様、7月~10月は台風シーズンではあるが、
私の“一年中夏を過ごすチャレンジ”は、ギリギリまで日本で過ごしたい(最後まで足搔きたい)こだわりがあるため、ここは勝負に出る。
気象庁のデータを見る限り、ここ数年の9月、10月は台風の接近数がほとんどない。
若干ビビりつつも、今年は9月に行く航空券を予約済みだ。
奄美大島の魅力は、山と海のコントラスト。「南国感あふれる」というよりは、ほのぼのとした雰囲気。
綿密にスケジュールを立てて行動するよりは、島タイムに任せて、のんびりぼーっと過ごす方が似合う島だと私は思っている。
余談だが、奄美大島に行く機会があれば『凪屋 -なぎや-』の黒糖かりんとうをチェックしてみてほしい。
軽い触感と黒糖のほどよい甘みがやみつきになる。
宿泊していた宿の部屋に置いてあったのを口にしたときはあまりのおいしさに驚いた。
自分用に10個買って帰ったほどハマったお菓子だ。
11月 タイ
そろそろ日本で夏を過ごすには限界なので、海外に飛び出す時期が訪れるのが11月以降。
日本からの観光客も多いタイは、11月~4月がベストシーズン。
そして円安で海外旅行に行きづらい今、比較的お手頃に楽しめるのもありがたい。
バンコクで寺院巡りやグルメ旅もいいけど、アクティブに夏を楽しむならプーケットは外せない。
ビーチはもちろん、パーティーや寺院巡り、街並み散策もまるごと楽しめる。
やはりプーケットを訪れたら、秘境ともいわれている『ピピ島』には行きたい。
ロングテールボートという木造船に乗って、ピピ島を周遊するのがおすすめだ。
岩山とエメラルドグリーンの景色中、頭の中で『どこまでも ~How Far I’ll Go~』を再生して、モアナ気分も味わえる。
もうひとつおすすめしたい場所は『オールドタウン』。
カラフルな街並みがかわいく、女子旅なら間違いなくテンションがあがる。
タイはカフェのレベルが年々上がってきてることもあり、カフェ巡りを楽しみ方のひとつとするのもいい。
12月 オーストラリア
日本の冬は、オーストラリアの夏。12月から本格的にサマーシーズンがスタートする。
シティを楽しむならシドニーやメルボルン、ビーチを楽しむなら、ゴールドコーストやケアンズがぴったりだ。
個人的におすすめの場所は、バイロンベイ。
ひとことで表すなら「チル」な街だ。
穏やかでゆったりとした空気と、ヘルシーでおしゃれな雰囲気。
裸足で街を歩いたり、夕方にはビーチでギターの音色が響き渡ったりするなど、独特な空気感がある。
基本的にはビーチがメインの街ではあるが、おしゃれなレストランやカフェ、ショップも多くあり、
ぶらぶら散歩するだけでも楽しめる。
12月にオーストラリアをおすすめするもうひとつの理由は、“Boxing Day(ボクシングデー)”。
毎年12月26日に行われる大型セールのひとつだ。せっかくだからショッピングも楽しんでしまおう。
1月~3月 フィリピン
フィリピンも比較的お手頃に楽しめる海外旅行先だ。
「円安だけどぜいたくしたい!」そんな時におすすめしたい場所である。
有名どころでは『セブ島』だが、私のイチオシは『ボラカイ島』。
マニラやセブから飛行機で約1時間の離島だ。
フィリピンでは高級リゾート地として知られているが、それでも他国に比べたらお財布にやさしい。
こういうときにこそ、5つ星の高級リゾートに宿泊したい。
今年の2月に実際に宿泊したが、5つ星リゾートのスイートルームに4泊し、家族3人で約14万円ほど。
1泊3万円弱で優雅な時間を手に入れられる。リゾートステイを楽しむなら最高だ。
夏は目的もなくどこかに出かけたい
一年の内で私がもっとも愛する季節“夏”。
この時期は晴れていれば、目的がなくても必ず外出する。
太陽が出ているのに家にこもっているのがもったいなくて仕方ないからだ。
そしてもっと問題なのは、外出しても建物の中にいたくないという習性。
クーラーが苦手なのもあるけど、「陽を浴びとかないと!」という謎の使命感が私にはあるのだ。
結果、訪れる場所のほとんどが海。
おかげで私の“一年中夏を過ごすチャレンジ”の目的地は、お気づきの通り“島”ばかりだ。
日本の夏はスタートしたばかりだが、8月になれば夏の終わりが近くなり寂しくなる。
そしてまた“一年中夏を過ごすチャレンジ”がはじまる。