ネオンカラーを、愛してる

ネオンカラーに惹かれるようになったのは、いつからだろう。

元々、色へのこだわりはあまりなかった。青も好きだし、ピンクも好き。服は黒が多いけれど、原色を着たりもする。

ところが最近、ぺかぺかと主張するネオンカラーのアイテムばかりが、身の回りに増えている。近くにあると、なんだか元気をもらえる色。今回は、そんなネオンカラーへの偏愛について書いてみたい。

わたしのこと

  • 年齢:30代
  • 性別:女
  • 職業:PRプランナー
  • ライフスタイル:夫と同居、インドア派時々アウトドア派、リモートワーク、夜型、自炊派

ネオンカラーを身につける

そもそも、ネオンカラーってなんだろう。ショッキングピンクやレモンイエロー、ネオンブルー。蛍光色、と言われる派手な色。彩度が高く、まるで発光しているかのよう。

これがネオンカラーで、これはネオンカラーじゃない、という厳密な定義はないのかもしれない。私は、パキッと鮮やかな色であれば、すべて“ネオンカラー”と呼んでしまう。この記事でも、そんなゆるい定義でいきたいと思う。

派手な色のアイテムたちを本気で集め始めたのは、去年の冬頃からだ。一番最初は手袋だった。

手袋を使う習慣はまったくないが、箱根にあるポーラ美術館のショップで一目惚れ。ミュージアムショップには、ネオンカラーを可愛く使用した商品がたくさんあるのだ。結局、手袋は冬の間に1回しか使わなかったが、可愛いのでケースに入れたまま飾っている。

ニット帽は、表参道のMoMA Design Storeで購入した。MoMA Design Storeはニューヨーク近代美術館の公式ショップで、おしゃれなインテリア小物が揃っている。プレゼント探しにも最適なお店だ。

帽子はカラーバリエーションが色々あり、ピンクとかなり迷ったが、最終的にイエローに。冬は暗い色を身に着けがちだが、ネオンカラーのアイテムがあると気分も明るくなる。

東京都現代美術館のミュージアムショップで買ったのは、アメリカンポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルの“牛”をプリントしたバッグだ。カジュアルに使える小さなビニールバッグで、ピンクのカラーが特にお気に入り。

金沢21世紀美術館では、訪れた際に開催していた『Alex Da Corte Fresh Hell』展のグッズ、クリアバッグを購入した。涼しげな青と黄色が、夏にぴったりだ。黄色い面と青い面が重なると、きれいな緑色になるところも気に入っている。

今、一番お気に入りのネオンカラーアイテムは、RAMIDUSのバッグだ。オフィスに出社する際、原宿にある店舗のショーウィンドウで見かけて、心を掴まれた。帰宅後、RAMIDUSのSNSやサイトを見ていたらどうしても欲しくなり、次の日に店舗まで買いに行った。

ビビッドなオレンジや紫など、他の色も可愛かったが、このイエローがお気に入り。スマホとお財布とハンカチが入るちょうどいいサイズで、出番の多いバッグだ。

服は、黒や白を買うことが多いが、ネオンカラーのアイテムもいくつかある。お気に入りは、レモンイエローのパンツ。黒いトップスとの相性がいい。ショッキングピンクのカーゴパンツも買ってみたが、履く度に夫から「スキーウェアみたい」と言われている。

ネオンカラーは、アクセサリーにも取り入れやすい。いただきもののピアスは、パキッとしたピンクをはじめ、元気になれるカラーが散りばめられている。これ一つで、顔周りが華やかになるからヘビーユーズしている。

ターコイズブルーの時計も仲間入りした。G-SHOCKのTONE-ON-TONE SERIESだ。ふらりと入ったG-SHOCKのショップで見つけて、お迎えせずにはいられなかった。持っているものは黄色いアイテムが多いので、青は新鮮。とても好きな色だ。

ネイルも、ネオンカラーでお願いすることが多い。イエローだったり、ピンクだったり、気分によって様々だが、手元が明るいとテンションが上がる。

ペディキュアは、2017年夏のシャネルの限定コレクション「ネオン ウェーブ」をちびちび使っている。限定色のコスメって、購入してから年数が経っても、なかなか手放せないものだ。今のところは、問題なく塗れている。

家の中でもネオンカラー

家の中で使っている小物にも、少しずつネオンカラーが侵食してきている。

たとえば、キッチンのミトン。イエローが差し色になっていて可愛い。このミトンは、夫も気に入っている。

そう、夫もネオンカラーが好きなのだ。彼がたまに履いているPUMAのスニーカーなんて、とても私好み。同じ家で暮らす人と色の好みが合うと、インテリア小物などの買い物がスムーズでよい。

東京都美術館で開催していた『永遠の都ローマ展』のポスターは、リソグラフ印刷のビビッドな色合いが可愛くて、玄関に飾ってある。同じデザインのトードバッグも愛用している。やはり、こうして振り返ると、美術館でネオンカラーに出会うことが多いみたいだ。

色から元気に

シンプルなコーディネートや、シンプルなインテリアに、ネオンカラーのアイテムを一つ足す。それだけで、一気に華やかさが増して、心が浮き立つ。

暮らしのあちこちに加えたい差し色が、ネオンカラーだ。色から、元気をもらえる。

今日も明日も、ネオンカラーに囲まれて生きていく。

東樹詩織

食や旅の領域でPR・ブランディングに携わる傍ら、執筆活動を行う。アートと本にのめり込み、「as human footprints」名義でZINE出版を開始。写真と動画の撮影・編集も。最近の関心事は、アジア各国のカルチャー、映画、海外文学、批評、3DCG、AI。キャンプ好きが高じて、東京↔︎信州・上田で2拠点生活中。