とにかくなにもしたくない。
起き上がることからして無理。
そんな朝を迎えることは月に1度や2度ではない。
わたしの場合はたいてい土曜日。ベッドの中でスマホを握り、SNSの波の中をぼんやりと漂う、思考停止の時間。
でも、せっかくの休日を無駄にする勇気もないから、日が高くなってきた頃にようやくもぞもぞと動き出す。
現実って、時間って、残酷だ。少しも待ってくれないのね。
1週間のあれこれをオフ
顔を洗うことすら面倒な日は、ふきとり化粧水を使います。
最近気に入っているのが資生堂の『オイデルミンN』。レトロな瓶に一目惚れしたのと、なによりピンクという色がいい。
蓋を開けてふわっと立ち上るフローラルの香りは、“昭和のお母さん”のそれ。子どもの頃にこっそり母の鏡台を覗いていた頃の記憶。
コットンにピンクの化粧水をパシャパシャとたっぷり出し、ぼんやりと鏡に向かって顔を拭く。
1週間に浴びたとげとげの言葉のあれこれや、湧き上がってきた仄暗い感情、澱のようなもの。その一切合切をピンクの化粧水で拭き取ってリセット完了。さようなら。お疲れ、わたし。
皮脂や古い角質を除去
昔は「ふきとり化粧水ってなんのためにあるの?必要?」と疑問に思っていたのだけど、使い始めると便利なので、常に置いておきたくなるアイテムでした。
正確には「除去化粧水」で、クレンジング後に気になるメイク残りをオフできます。
あるいは素肌を洗顔する代わりに拭き取ってもいいでしょう。実は、肌表面には皮脂や古い角質が結構残っているんです。そのまま放置していると肌がくすんで見えますからね。
さらっとしたテクスチャーが気持ちよく、シャキッと目が覚める感じ。たちまち肌が突っ張るということはないけれど、オールインワンジェルなどで保湿をしておくと安心です。
何度も言うけど、ピンクという色がいい。顔を洗いたくないわたしはズボラなんかじゃない、これは乙女のスキンケアなのよというアンチテーゼ。
ところで、こんなレトロな化粧品がどこで買えるのよと思われるかもしれませんが、資生堂の公式オンラインショップ「ワタシプラス」で取り扱いがあります。
『オイデルミンN』意外にも、化粧水の『オールドルックス』とか、おもちゃの宝石みたいなキラキラの洗顔石鹸『ホネケーキ』とか、懐かしくて甘酸っぱい気持ちになれるレトロコスメが購入できるので覗いてみてください。