友人や家族とわいわい盛り上がるカラオケは楽しい。
でも、たまにはひとりで好きな曲を思う存分歌いたい! と思うこともあるのでは。
ひとりでカラオケボックスに行く“ヒトカラ”に、「行ってはみたいけれど、恥ずかしい…」と挑戦できていないあなた。
一度行ってしまえば、周りのことなんて気にせずヒトカラを満喫できるはず。
それにカラオケボックスは、テレワークや仮眠など、歌う以外の活用法もいろいろあるのだ。
この記事では、ひとりでカラオケボックスに行く手順やメリットと併せて、ひとりならではのカラオケボックスの魅力を紹介する。
わたしのこと
- 年齢:28歳
- 性別:女
- 職業:少女漫画ライター
- ライフスタイル:誰かと同居、インドア派、リモートワーク、夜型、外食派
ひとりカラオケボックスの利用手順を紹介
いつも複数人でカラオケを利用していると、ひとりで入店するときはどうしたらいいのか不安に感じてしまうのでは。
そもそもカラオケってひとりで行ってもいいの? と戸惑っている方もいるかもしれない。
もちろん、カラオケボックスは何人で行ってもOK。
ここではヒトカラ初心者のあなたに向けて、基本の利用手順から解説していく。
一度行ってしまえば次からは気軽に利用できるので、しっかり流れを把握して不安を払拭してほしい。
- 入店〜会員登録していれば会員証またはアプリを提示する
- 機種と利用時間を選ぶ
- ドリンクを注文する(受付または部屋から)
- 時間が来たら受付で精算して退店する
入店から退店まで
ヒトカラと言っても、入店や退店の流れは基本的に複数人で行くときと変わらない。
入店したら、まず受付をする。
やり方は店舗によってさまざまだ。大まかに分けると有人の対面式と無人の自動受付機式がある。
対面式の場合は、すべて口頭の場合と専用の用紙に記入して渡す場合がある。
自動受付機式の場合は、入口にある機械の指示に従って必要な情報を入力すれば大丈夫だ。
初めてひとりでカラオケボックスに行くとなると、どうしても店員さんの目が気になってしまう。
そんなとき、店員さんに見られることのない自動受付機式なら安心して入店できる。
また対面であっても、実際のところ店員さんは来店した人数を気にしていない。
いずれの受付方法でも、絶対に必要な情報は以下の2つ。
- 人数
- 利用時間
ひとりで行くので、人数は1と伝えればOK。
利用時間は多くの場合、時間制もしくはフリータイムを選択することができる。
自分の都合に合わせて設定しよう。
フリータイムは決められた時間内であれば何時間でも均一料金で利用できるシステム。
大抵長く滞在する場合はフリータイムの方がお得に設定されている。
ただし、「初めてのヒトカラで思い切り歌いたい!」という方には、まずは1時間から始めるのがおすすめだ。
ひとりでずっと歌っていると、意外と1時間でも長く感じるし、張り切りすぎて喉を傷めてしまうことも。
お店が混んでいなければ時間を延長することも可能なので、無理なくヒトカラを楽しもう。
その他、店舗によって聞かれることがある情報は主に以下の3つ。
- ドリンクについて
- 機種選択
- 会員登録
会員登録について
店舗によっては会員登録が必須だったり、会員になった方がお得に利用できたりすることがある。
そのため、初めて利用する店舗に行く場合は、免許証や保険証といった確認書類があるとスムーズに手続きができるので安心だ。
公式アプリからクーポンを利用できることがあるので、あらかじめダウンロードしておくのもおすすめ。
機種選択について
混雑時でなければ、多くの店舗でDAMかJOYSOUNDのいずれかの機種を選択することができる。
DAMは本人映像が多く採点機能の精度が高いのが特徴。
JOYSOUNDは収録曲数が多く、カラオケ以外のコンテンツも充実しているのが特徴だ。
特徴を見比べつつ、自分に合った機種を選ぶようにしよう。
歌いたい曲がその機種に入っているか、ネットで検索することも可能なので、絶対に歌いたい曲がある場合はどの機種で配信されているのか調べておくとよいだろう。
ドリンクについて
カラオケ店では一般的に、カラオケ利用にドリンクサービスの注文が付随している。
店舗によってシステムはさまざまで、ワンドリンクオーダー制またはドリンクバーのフリードリンクを利用することが多い。
ワンドリンクーダー制では、受付でメニューを見て好きな飲み物を注文すると、入室後ほどなく店員さんがドリンクを持ってきてくれる仕組みになっている。
ドリンクバーでは、ドリンクバーの機械に入っている飲み物であれば飲み放題だ。
前者はメニューの種類が豊富で、後者は好きなタイミングで好きな飲み物を取ってこられるため、それぞれ利点がある。
ワンドリンクかフリードリンクか選択できる場合は、自分に合ったスタイルを選ぼう。
ちなみにたくさん歌いたい時は、温かいお茶など喉に負担をかけない飲み物がおすすめだ。
部屋の利用〜精算について
さて、無事受付が済んだら、さっそく指定された部屋へ。
部屋に入ってしまえば、そこは自分だけの空間だ。
歌うのでも、他のことをするのでも、思いのままに過ごそう。
外を通る人に見られるのが気になるときは、照明を落とすと見えにくくなるので、適宜明るさを調整するといいだろう。
思う存分ひとりカラオケボックスを満喫して、あとは帰るだけ、となったら最後に必要なのが精算だ。
カラオケ店は基本的に後払いなので、荷物をまとめて受付へ行こう。
対面式であれば店員さんに伝票を渡して会計をしてもらう。
セルフレジ式であれば自分で機械を操作して支払いを済ませる。
なお、終了時間については、終了10分前に部屋に電話が掛かってくることが多い。
10分あれば帰り支度をして受付へ行くには充分なので、電話があるまで時間を気にせずのびのび過ごすことができる。
店舗の選び方のコツと利用時のポイント
ひとりカラオケが初めての方が店舗を選ぶ際は、以下の3点を覚えておいてほしい。
- ふだんのカラオケ店でOK(平日の昼間や深夜がおすすめ)
- ひとカラ用の料金設定を確認する
- 自動受付機や自動精算機があるお店を選ぶ
一口にカラオケ店と言っても、店舗によってターゲットにしている客層やサービスはまちまちだ。
ひとりでカラオケボックスに行く人なんてあまりいないのでは、と思うかもしれないが、昨今はヒトカラ人口が増えており、ヒトカラ専門店も多く存在する。
とはいえ、普通のカラオケ店でヒトカラを楽しんでいる人もたくさんいる。
「ひとりで行くのだからヒトカラ専門店に行かなくては」とは思わず、気軽に普段友人などと使っているカラオケ店を訪れて大丈夫だ。
どこに行こうか迷ったときは、機材や料金などを比較検討して、自分に合った店舗を見つけたい。
店舗によっては、ひとカラ料金が別途設定されている。料金表の下に小さく書かれている場合があるので、よく確認してみよう。
ヒトカラ専門ではない普通の店舗に行く際に気を付けたいのが、利用する日時だ。
おすすめなのは平日の昼間や、月曜日から木曜日の深夜帯。
これらの時間帯はカラオケ店が空いていることが多く、ひとりでも入りやすい。
逆に避けた方がいいのが、金曜日の夜や土日祝日、年末年始や学生の長期休暇中といった、お休みの人が大勢いてカラオケの利用者が増える日。
混雑している日はひとりでの利用を断られたり、時間制限が付いたりする可能性が高い。
それからヒトカラに恥ずかしさを感じている方に選んでほしいのが、自動受付機や自動精算機がある店舗だ。
これらの機械があれば、店員さんや他のお客さんの目を気にせず、スムーズに入退店できる。
セルフサービスを導入しているかどうかは店舗の公式サイトに記載されているため、行く予定のカラオケ店のサイトを事前にチェックしてみよう。
おすすめチェーン店
好きな店に行けばいいとは言っても、具体的にヒトカラ専門店以外ではどこの店舗に行こうか悩んでしまう方もいるのではないだろうか。
そこでここでは、ヒトカラをするのにおすすめのカラオケチェーンを2店紹介する。
まねきねこ
まねきねこは全国展開している、日本最大級のカラオケチェーン店。
早朝営業や24時間営業を実施している店舗が多く、いつでもどこでもふらっと遊びに行かれる手軽さが魅力だ。
料金もお安く、飲食物の持ち込みも自由なのも嬉しい。
ヒトカラを推奨しており、セルフレジ導入店や一人カラオケ専用料金が設定されている店舗もある。
初めてのひとりカラオケボックスに挑戦しやすい環境を提供しているカラオケ店だ。
ジャンカラ
ジャンカラは自動受付および自動精算完備の店舗が多いのが嬉しいカラオケ店。
どのプランでも無料のドリンクバーが付いている上に、料金もかなり良心的だ。
フードメニューも充実していて、飲食物の持ち込みも自由と、大変太っ腹。
さらに便利な点が、公式サイトでリアルタイムの空室状況をチェックしたり、予約したりできるところだ。
せっかくお店に行ったのに満室で断られてしまったら悲しいもの。事前に店舗の状況が分かればそんな不運に遭遇することもないので安心だ。
どちらも使い勝手がよく、ひとりで行くのにうってつけのカラオケ店と言える。
ぜひお近くの店舗を訪れてみてはいかがだろうか。
ひとりでカラオケボックスを利用する際の注意点
ひとりでカラオケボックスを利用する際、注意しておいた方がよいことが何点かある。
- 貴重品は必ず携帯する
- ひとりでの利用ができるかどうか事前に調べる
ヒトカラを存分に楽しむためにも、カラオケ店に行くときは頭の片隅に入れておいてほしい。
まず、個室にひとりきりだからこそ気を付けたいのが、犯罪の危険性だ。
部屋を離れるときは必ず貴重品を携帯し、置き引きに遭わないようにしよう。
また犯罪やトラブルに巻き込まれないために、中が見えにくいよう、できれば部屋の照明は暗めに設定しておくと安心だ。
また、多くのカラオケ店舗では防犯カメラが設置されており、各部屋にはインターホンがあり、フロントにつながるようになっている。
入室時には、部屋の設備を確認しておこう。
それから、店舗に行く前に確認しておいた方がよいのが、ヒトカラに時間制限などが課せられていないかだ。
混雑状況によってはフリータイムを選べなかったり、ひとりでの利用を断られたりしてしまうことがある。
そのため、事前にサイトをチェックするなり、電話で問い合わせるなりしておくとがっかりせずにすむ。
ひとりカラオケボックスのメリット
これまでの解説で、もうヒトカラの使い方はばっちりのはず。
次に、ひとりカラオケボックスならではのメリットを紹介していく。
ヒトカラが気になってはいるものの、「実際どんな良さがあるのだろう」と思っている方もいるだろう。
自分の過ごしたいように過ごせるひとりカラオケボックスは、メリットが沢山あってとても魅力的なのだ。
ヒトカラにまだ行ったことのないあなたにも、ぜひその魅力を知ってもらいたい。
- とにかく思い切り歌えてストレス発散になる
- 作業スペースとしても使える
- 仮眠場所にもなる
- 楽器の練習、推し活にも使える
1. とにかく思い切り歌えてストレス発散になる
ひとりでカラオケをするメリットは、なんと言っても他人に気兼ねせず歌うことを心から楽しめること。
ひとりなら他の人の好みなどを考える必要がないので、歌いたい歌を好きなように歌える。
うろ覚えの曲や難しくてきちんと歌えない曲も歌い放題。
同じ曲を何回歌ってもいいし、疲れたら自分のタイミングで休める。
動きながら歌ったり、自由に声音を変えて歌ったりもできるので、歌の練習をするのにももってこいだ。
また、複数人でカラオケに行くと、他の人が歌っている間少なからず待ち時間が発生する。
この待ち時間、たくさん歌いたいときにはもどかしいし、他の人の歌を盛り上げなければとプレッシャーを感じることもあるだろう。
ヒトカラなら待ち時間がゼロなのも嬉しいポイントだ。
思い切り歌うことでストレス発散になり、帰る頃には気分がすっきりして元気になっていること間違いなし。
歌うのは好きだけど、ひとりでカラオケに行っても楽しいのかな? という方にも、歌がうまくないし人前で歌うのは恥ずかしい…と思っている方にもヒトカラはおすすめだ。
2. 作業スペースとしても使える
ところで、カラオケは歌うだけの場所、と考えるのは少しもったいない。
カラオケ店ではWi-Fiとコンセントが完備されていることが多い。
そしてフードもドリンクも頼めば届けてくれる。
ドリンクバーを使える場合もあるし、店舗によっては飲食物の持ち込みもOKだ。
そう、つまりカラオケ店は、作業スペースにもってこいなのだ。
テレワークに、勉強に、ちょっとした物づくりに…。
個室なので、カフェなどと違って人目が気にならない。
多少隣の部屋や廊下から音楽が漏れ聞こえてくることはあるものの、集中できないときはイヤホンをしてしまえば大丈夫。
作業に疲れたら、一曲歌ってリフレッシュなんてこともできる。
歌える環境にいたら作業に集中できない! という方向けに、カラオケが歌えないようになっているテレワークプランを実施している店舗もある。
ただしWi-Fiの速度はそこまで速くないので、オンラインミーティングをする際は自前のWi-Fiルーターがあると安心だ。
3. 仮眠場所にもなる
また、カラオケボックスは終電を逃した際に駆けこめる仮眠場所でもある。
始発まで時間を潰さなければならなくなったら、行き場がなくて困ることも。
そんなとき、朝まで開いているカラオケ店は絶好の場所。
ソファ席仕様のことが多いため、横になってしっかり体を伸ばせるのがありがたい。
4. 楽器の練習、推し活にも使える
他にも、大きな音を出せるから楽器の練習をしている人もいるし、自分では歌わずにひたすら本人映像のカラオケを大画面で鑑賞している人もいる。
ひとりで行くカラオケボックスは、歌う以外にもこんなにいろいろできてしまう、使い方無限大の場所なのだ。
とくに平日の昼間であれば、料金が安くとてもお得に部屋を使うことができる。
ちょっとした時間つぶしにも、がっつり滞在にも対応しているので、自分なりの使い方で充実した時間を過ごそう。楽器については持ち込みに制限がないか、店舗ごとに確認しておきたい。
わたしのひとりカラオケボックスの使い方
最後に、筆者のひとりカラオケボックスの過ごし方をちょっとご紹介。
わたしがヒトカラに行くのは、大抵が終電を逃してしまったときだ。
駅近の店舗を探して、フリータイムで入店。
ドリンクバーで取ってきたココアをすすりつつ、ソファにごろんとしてひとりでくつろいでいる。
パソコンで作業をしたり、気が向いたら歌ったり、眠くなったら寝たり。
元来歌うことが好きなので、寝る気で行ったのについつい朝まで歌って、満足しきって出てくることもしばしばだ。
手軽に始発待ちができるので、宿がない夜にとても助かっている。
他にも、昼間ゆっくりWi-Fiのある環境で作業がしたいときもヒトカラを利用している。
わたしにとっては、ヒトカラは生活に自然と組み込まれている居場所なのだ。
ひとりでも恥ずかしくない!ひとカラを楽しもう
今回はひとりカラオケボックスの使い方や魅力についてご紹介した。
気になってはいたけれどこれまでヒトカラに行ったことがないというあなたも、あまり構えずまずは1時間から、自由で楽しいひとり時間を味わってみてほしい。
どうしても“ひとりでカラオケに行く”のが恥ずかしい場合は「あくまで作業をしに来た」ついでにたまに気分転換で歌うような気持ちでも良いのではないだろうか。
慣れてくればためらわず行けるようになるので、ぜひ気軽にひとりカラオケボックスを楽しんで!