イヤリングは必ず片方失くすし、アクセサリーはプチプラで集めたい。【わたしのSWEETなもの】

アクセサリーは、“高価なものを大切に長く使う”のが理想という人もいるだろう。でも現実のわたしは、300円ショップや100均のアクセサリーコーナーで足が止まるタイプだ。

Lattice(ラティス)や3COINS(スリコ)を覗けば、今っぽいデザインがずらり。並んだイヤリングやネックレス、バングルやリングなどを見て、「これ、次の季節のコーデに合いそう」「この素材感さすがにかわいすぎる…」とか思いながら、気づけばまた買っている。

わたしのアクセサリーボックスに高価なものはほとんどない。でも、どれもしっかりお気に入り。「好きなものをたくさん買ってもいい」とあれこれ選ぶ時間が、いちばんときめく

不思議なことに、デザインが好きで失くしちゃいけないと思う“一軍アクセ”ほど、よく落としてどこかにいってしまうのだけれど…。まあ、それもプチプラなら諦めがついたりもするのだ。

わたしのこと

  • 年齢・性別:30代/女性
  • 職業:ライター/編集者
  • ライフスタイル:誰かと同居/インドア派/リモートワーク
  • 洋服も雑貨もプチプラ派

アクセサリーをつけるとき=気分を上げたいとき

撮影:織詠 夏葉
  • コンサートやイベントなどの現場がある日
  • おでかけや人に会う予定があってお洒落したい日
  • 「今日は気分を変えたい、テンション上がることしたい」と思う日

総じて、いつもより気合いを入れたい日。アクセサリーをつける瞬間って、たいてい“何かを楽しみにしているとき”だと思う。

たとえばコンサートや舞台などのイベント当日、服もメイクも決めて最後にイヤリングやネックレスをつけるとき。鏡越しに好きなデザインが光ると、それだけで戦闘力が上がる気がする

特別な予定がある日はもちろん、何もなくても「今日はこのままじゃつまらないな」と思ったときにアクセサリーを変えてみる。それはきっと、「何か面白いことないかな」と期待している気持ちから。イヤリングひとつ、リングひとつで印象が変わるから、気分転換としても頼れる存在だ。

服を選ぶように、アクセサリー選びも“その日の自分を定義する行為”に近い。気合いを入れたいときほど、自然と手が伸びる。

プチプラのアクセサリーに求めるもの

  • トレンドから定番まで楽しめるデザイン性
  • カラーや素材のバリエーションの多さ
  • 気兼ねなく使える価格帯
  • 新しい自分のスタイルを試せる自由さ

プチプラアクセは安いから買う側面もあるけれど、わたしにとっての本質は、数を集められるから“お洒落の選択肢が増える”こと。

服や季節に合わせて、もっと言えば“その日の自分”に合わせてチューニングできるのがいい。

こだわり多めで自分でも面倒なのだが、時間がなかったりどこにしまったか見つからなかったりしてうっかり気分に沿わないものをつけてしまうと、「やっぱりあれにすればよかった」と鏡を見るたびに気分が下がることも…。

その日を快適に過ごすためにも、自分の気持ちを全方位カバーできる備えこそが、わたしにとっての意味なのかもしれない。

逆に、高価なアクセサリーを選ばない理由

もちろん、憧れはある。ジュエリーブランドを見れば素敵だなと思うし、二十歳の記念に家族からお祝いを贈ってもらったこともあって、高価なものをひとつも持っていないわけでもない。

でも、「落としたらどうしよう」「何かに引っ掛けるかも、壊したくない」という気持ちが先に立つと、結局出番が来ないまま引き出しの中…。友人の結婚式に参列するときでさえ、怖くて使えなかった。宝の持ち腐れ、まさにその言葉通りだ。

その分(?)、プチプラだろうとデザイン選びは重視している。

プチプラでも妥協しない!わたしがデザインを選ぶ基準

撮影:織詠 夏葉
  • 高見えする/コスパがいい
  • 気分が上がる/トレンド感を足せる
  • 遊び心がある/個性があるのに合わせやすい
  • 好きな素材やモチーフである/自分らしさが出せる

イヤリングに限らず、値段が安くても、安っぽくは見せたくない。“プチプラだけど、ちゃんと洒落て見える”のが、取捨選択の基準だ。

素材やカラーの組み合わせ次第で印象がガラリと変わるから、高見えする質感かどうかは意識する。たとえば同じパール風でもツルツルしているかマットか、接着部分の金具がちゃんとしているかなど、細かく見るポイントがある。

たまになら冒険として、あえてチープなデザインを選ぶのも楽しい。遊び心があるデザインも好きだし、思いっきり個性を主張したいときにも、プチプラなら挑戦しやすくて助かる

とはいえ、今までに「買ったけど使わなかったな…」というアイテムは数知れず。見た瞬間に「かわいい!」と思う直感は大事だけれど、それだけで買うと案外合わせにくくて使わなくなることも多かった。

普段よく着る色やコーデの雰囲気との相性を考えて、「これはどんな気分にも対応できそう」「こっちは使い回しにくいけどあの服にはぴったり!」などと、実際に使うシーンまで想像できるかどうかがカギだ。

最初は失敗を繰り返しても、だんだんと自分らしさや、ヘビロテするデザインの傾向がわかってくる。

プチプラアクセをよく買うお店

撮影:織詠 夏葉
Lattice
スリコ

ラティスもスリコも、同じパルクローゼットの系列ブランド。300円(税抜)をベースに、500円のものや1,000円台のものも多い。トレンドと定番、どちらのデザインも豊富で高見えするのがうれしい。

撮影:織詠 夏葉

スリーピーはダイソーの300円ブランドで、雑貨はロマンチックな世界観が多めだが、イヤリングやヘアアクセサリーは大人っぽいデザインもそろう。

撮影:織詠 夏葉

H&Mはとにかくネックレスの種類が豊富!特にゴールド系はバリエーションが多く、もともと1,000〜2,000円前後だが、セールで安くなっていればさらにラッキー。リングはアソートセットがあり、サイズさえ合えばコスパよく買い物できる。

アイテム別に見る、わたしのこだわり

撮影:織詠 夏葉
  • イヤリング:ネジ式タイプ
  • 指輪:オープンタイプでサイズ調整できるもの
  • バングル・ブレスレット:主役級の個性派デザイン
  • ネックレス:大ぶりも華奢もどちらも好き

イヤリングは基本的にネジ式タイプを愛用。挟むタイプは数時間で耳たぶが痛くなってしまうから、調整できるものを選ぶようにしている。デザインは存在感のある大ぶり系が好きで、パールやツイードなど素材感を楽しめるものも多め。顔まわりに動きが出ると、気分も上がる。

指輪は、できればオープンタイプでサイズ調整ができるものがいい。その日のむくみ具合でフィット感を変えられるのが便利で、すっぽ抜けやすいわたしでも気軽に着けられる。ゴツめのデザインを数個着けたり、細いリングを重ねたりして遊ぶのが好き。

手元は自分の視界に入る分、いちばんテンションに直結するから、バングル・ブレスレットは戦闘力の上がるデザインが多め。重ねづけできるデザインや、個性のあるモチーフを選ぶと強くなれる気がする。

ネックレスは、結構なんでも好きかもしれない。鎖骨が太めなので大ぶりでもバランスが取れるし、タートルネックをよく着るから華奢なデザインで大人っぽく仕上げるのもかわいい。最近よく着けるのはシンプルな一連タイプで、すっきりと見せながら華やぎも足せるのがポイント。

プチプラアクセが、わたしの選択肢を増やしてくれる

イヤリングは片方失くすし、リングは着替えやトイレですっぽ抜けてどこかにいってしまうし、ネックレスは引っ掛けたり金メッキが剥がれたりして、短い付き合いで終わることも多い。

それでも懲りずに集めてしまうのは、わたしにとって今日の自分を“アゲる”ためのスイッチだから。

プチプラのアクセサリーは、なくしてもまたすぐ別の“好き”に出会える。けれどその瞬間瞬間でのときめきの積み重ねは、気分よくその日を過ごせた想い出となって、わたしの中に残っている。

織詠 夏葉

おりえ なつは。暮らしのメディア、おでかけメディアにてライターを務める。約3年間エディターやコンテンツディレクターとして稼働し、個人でも執筆活動を開始。映画や音楽、ファッション、雑貨、香水、推し活などに広く浅く興味津々。