赤色を纏いたくなる瞬間

赤色って、自分には強すぎる色だと思っていた

「派手すぎるんじゃないか?」「顔面だけ浮くのでは?」「着こなせたとて、うるさくなりすぎるのでは?」

理由はいろいろ思いつくけれど、長らく「選択肢に入れていなかった色」だった。

でもある日、気持ちが変わるから人間って面白い。

わたしにも、「赤って悪くないかも」と思ったきっかけがある。

わたしのこと

  • 年齢・性別:30代/女性
  • 職業:ライター/編集者
  • ライフスタイル:誰かと同居/インドア派/リモートワーク
  • いろんな色のファッションに挑戦中

「その時期」に、よく選ぶ色がある。

振り返ってみると、その時々で「注力するかのように選んでいる色」がある。勝手に設定したテーマカラーとでも言うべきだろうか。

黒ばかり着ていた時期もあれば、えんじ(ワインレッド)やグレーが多かった時期、カーキやブラウンに落ち着いていた時期もあった。

はっきり「今季はこれ!」と意識するシーズンもあるけれど、たいていはその時期の自分の中で、ベースになる色が自然と決まっていく

ダークオレンジは、似合いすぎてそのまま定番になった。ダスティピンクはずっと好きだし、グレーもまた自分の中でブームがきている。移り変わっているつもりでも、残っている色もあるらしい。

赤も、はじめは「その時期の気分」だった色だ。

やたらと赤が気になった理由

ひとめ惚れした運命の赤スウェット

数年前のその時期は、やけに赤が気になっていた。

雑誌を読んでいても、特集が組まれているわけではないのに、ページをめくるたびに自然と目に入ってくる。「また赤を見ちゃってるな」と意識するほどに

差し色にもなるパンチのあるカラーで、冬は無彩色やベーシックカラーを多く着ていたから、変化を欲していたのかもしれない。

そんなとき、たまたま待ち合わせ前に立ち寄った渋谷のH&Mで、赤いスウェットを見つけた

スケートをしているスヌーピー(ピーナッツ)の絵柄で、裏起毛。ラフだけど、大人が着てもかわいいデザイン。

セールのラックに並んでいた最後の一着で、運命を感じた。値段は1,000円ちょっとで、プチプラ好きのわたしにとっては掘り出し物感覚。迷う理由が見当たらない。

いつもの服にこれを足したら、気分がガラリと変わりそう。着ているシーンと自分の気持ちがどうなるかを想像できたのも大きい。

待ち合わせの時間はぎりぎりだったけれど、レジに直行。以来、ヘビロテしているお気に入りアイテムだ。

冬は気分もコーデも暗くなりがちだけれど、赤を着た日はなんだかテンションが上がって、鏡を見る回数が増える。夏ならそのまま、アッパーに着られる色。

赤って、わたしを上向きにしてくれる色だ

わたし流、赤の取り入れ方

先のキャラクターものの赤スウェットに、リブスカートを合わせて。力の抜けたコーデは、ニット帽と合わせてもかわいい。

シンプルなハイゲージの赤ニットは、ヘリンボーン調の無地見えタックパンツと大人っぽく。ほっこり感があるのに、野暮ったくならないのは赤ならではのバランス。

深めのこっくり赤のスウェットは、ブラウンの延長のような感覚で着ている。華やかで主役級なのに、思ったよりもずっと合わせやすい。

ブラトップやリブタートルネックは、すっきりとインナー使い。シャツと合わせて、メンズライクに着こなしてもかわいい。

服で取り入れない日は、キャップや靴下、ショルダーバッグで赤を足す。顔まわりに少し血色が乗るだけで、印象がパッと明るく引き締まる。

舐められたくない日のポイント使いにもちょうどいい。

赤って、自分に「バフ」をかけてくれる色。

赤は強すぎると思っていた時期もあったけれど、むしろその強さこそが、わたしにバフをかけてくれる

仕事を頑張る日、推し活の現場で気合いを入れたい日、遊びに行くから単純にテンションを上げたい日…。

気分転換にもなるし、楽しい気持ちに「寄り添う」というより「手を取って引っ張り上げてくれる」感じ

赤に宿るパワフルな力に頼りながら、わたしは今日もファッションを味方につけては、パラメータをアップする魔法の装備としてもお洒落を楽しんでいる。

織詠 夏葉

おりえ なつは。暮らしのメディア、おでかけメディアにてライターを務める。約3年間エディターやコンテンツディレクターとして稼働し、個人でも執筆活動を開始。映画や音楽、ファッション、雑貨、香水、推し活などに広く浅く興味津々。