念願の本格中華デザート作り! 眠っているレシピ本を掘り起こそう

一度も使ったことがないまま、何年も自宅に眠っていたレシピ本があった。

『点心とデザート 家庭で作る本格点心』というもので、たまたま入った中華料理店の料理人の方がくれたものだ。

年末年始に長めに実家に滞在することになったので、ずっと活用できていなかったこの本から、エッグタルトを作ってみることに。久しぶりのお菓子づくりで手間取ることもあったけれど、どうにか満足いくエッグタルトを作ることができた。

わたしのこと

  • 年齢:30歳
  • 性別:女
  • 職業:少女漫画ライター
  • ライフスタイル:誰かと同居、インドア派、リモートワーク、夜型、外食派

お菓子づくりを思い立ったきっかけ

子どもの頃はお菓子づくりが好きで、バレンタインやクリスマスなどのイベント時や、特にイベント事のないときでも、しばしばクッキーやケーキを焼いていた。

母が折に触れてお手製のおやつを用意してくれる人なので、わたしも自然と作るようになったのだ。料理は得意ではないけれど、お菓子だったら手間のかかる作業も苦に感じなかった。

けれどお菓子づくりにはいろいろと道具が必要だし、バニラエッセンスやアーモンドプードルなど一度では使いきれない材料も多い。実家を出てからはまったく作っていなかった。

正直めんどうくささの方が勝っていたのだ。たまに作りたい気分になっても、実家にいる日が少なくタイミングが合わなかった。

それが今冬の年末年始は、珍しく長期間実家に滞在することになった。この機に数年ぶりにお菓子づくりをしよう! 実家でのんべんだらりと過ごしながら、そう思い立ったのだった。

ちょうど、人からもらったはいいものの、一度も使ったことのないレシピ本が手元にある。せっかくもらったのに活用できていないことが胸の中の小さなしこりになっていたので、この本から何か一品作ってみることに。

熟慮の末選んだのは、エッグタルトだ。

エッグタルトはイギリスやポルトガルの影響を受けて中華圏で生まれ、特に香港やマカオで親しまれているタルトの一種。地域や時代によっていくつものバリエーションが存在するようだが、今回使った本で紹介されていたのは香港風のクッキー生地のものだった。

今回エッグタルトを作ることにした理由

何年も使うことなくしまい込んでいたレシピ本のタイトルは『点心とデザート』。お菓子以外に餃子や中華まん、ご飯ものまで幅広く中華料理の点心を紹介しているものだ。

そもそもこの本が手元に来ることになったのは数年前。偶然ご飯を食べに入った横浜中華街の中華料理屋のシェフが「日本語のレシピじゃ読めないから、よかったらもらって」と、なぜか一見客のわたしにくれたのだった。

ぱらぱら見てみると本格的な中華料理ばかり載っているようで、わたしに作れるかな…と思ったけれど、折角ならといただくことにした。案の定そのまま長いこと放置することになってしまったのだが…。

満を持してこの本に掲載されているレシピを作ることに決めて、次に考えたのが“何を作るか”だ。

点心もおいしそうだけれど、やっぱり作りたいのはお菓子。冬場なので冷たいデザートよりあたたかいものがいい。その中でわたしの力量でも作れそうで、材料や道具を揃えるのも然して難しくなく、何より食べたいと思えるもの…

そうして選んだのがエッグタルトだった。

初めて作ったエッグタルトの出来は?

果たしてお菓子の出来はというと「文句なしにおいしい!」とは言えないかな、というのがホンネ。
でもきちんと形にはなったし、それなりにおいしかったから、わたしとしては充分及第点だ

いちばん失敗したな、と思ったのはタルト生地がちょっと甘すぎたこと。外側の味がフィリングのほんのりした甘さを完全に打ち負かしてしまっており、タルト生地と中身のバランスが取れていなかった。

カスタードパウダーをコーンスターチで、エバミルクをコンデンスミルクで代用したせいかもしれない。あるいは指定の型より大きめの型を使ったので、外と中の比率が違ったことも要因かもしれない。
もしくはもともと生地が甘いレシピだったのかもしれないが、過去に2、3回市販のエッグタルトを食べたときにはこんな味ではなかったような気がする。

また、土台だけ一旦焼いてからフィリングを入れて再度焼くタイプのレシピではなく、フィリングも土台もいっぺんに焼くレシピだったので、焼き加減を見るのが難しかった。

生焼けにはならなかったし、フィリングがプリンのようにふるふるしていて、わたしはわりと好きだった。でも家族からは「もう少し焼いてもよかったんじゃない」とのアドバイスが。また、エッグタルトは温かいうちに食べるものだと知らず、時間が経つと表面に気泡ができて食感も損なわれてしまった…。

反省点がある一方、手で粉やバターをこね合わせる感覚は久しぶりで、とても楽しくやることができた。全体の分量が少なかったので生地を扱いやすく、思っていたよりずっと簡単にまとめられたのもポイントだったろう。

バターを塗った型に生地を敷く作業も、何だか粘土細工に似ていて面白かった。生地がこれまで扱ったことのあるものより柔らかく、手で伸ばしながら敷き詰める方法だったのでそう感じたのだと思う。

食べたことがあると言っても自分の中にはっきりしたエッグタルト像があるわけではなく、これが“正解”かどうかはよく分からないが、概ね上手くできたのではないだろうか。

実際に作ってみて

出来のよしあしはさておき、久しぶりのお菓子づくりは楽しかった!

自分はやっぱりお菓子を作ることが好きなんだなと再確認することができた。お菓子を食べるのが好きだから、好きなものを自分で作れるのが嬉しいし、お菓子と向き合っている間無心になれてちょうどいい息抜きになる。

日常的に何か作るのは時間的にも気力的にも難しいから、こうして余裕のあるときに取り組むのがわたしには合っているみたい。何度も作ったことのあるお馴染みのレシピも、初めて挑戦するレシピも、その日の気分次第。自分の他はせいぜい家族が食べるくらいで、誰にあげるわけでもないので、失敗しても大丈夫。見栄えが悪くてもいい。

これからも作る過程もひっくるめてお菓子作りを楽しんでいきたい。

また今回使った『点心とデザート』は、自分がほしくて買ったレシピ本ではない。だがだからこそ新しい発見もあった。この本がなければ、わたしがエッグタルトを作ることもなかったかもしれない。

他にもあんまんやゴマ団子など、ちょっと難しそうだけれど、気になるレシピもいくつかある。中華のデザートは材料も作り方も、これまでわたしが作ったことのある西洋のお菓子とはひとあじ違っているものが多い。それで作るのを躊躇してしまっていた面もあるが、これからは身構えず気楽にチャレンジしていきたい。

暮らしを彩る趣味

好きなことでも、時間や気持ちに余裕がないと、なかなかやる気になれないこともある。そんなとき無理にやる必要はないけれど、やりたいなと思い立ったが吉日で、やり始めてしまえば夢中になって楽しめるものだと思う。

今回わたしはお菓子づくりの魅力を再発見し、家に眠っていたレシピ本もようやく活用できたので、とても晴れ晴れとした気持ちだ。

案ずるより産むがやすし。わたしのように子どもの頃お菓子を作るのが好きだったという方は、今一度やってみたらリフレッシュできて楽しいかもしれません。

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さかたらいみおと読みます。昭和の少女漫画が好きで、最近はもっぱら漫画を読みふけりながら普及活動をする日々です。