差し色は足元に。とにかく靴下が好きなんです。

年を重ねるとビビッドな色を躊躇してしまいがち。でも、大人たちよ、今こそ“色”を楽しもうではないか!

と、声を高らかに呼びかけてはみたものの、アウターやトップスなど、目がつきやすいパーツに派手な色を持ってくるのは少し抵抗がある。そこでおすすめなのが“靴下”である。

全身モノトーンでも靴下にビビッドなカラーを持ってくることで一気に華やぐ。しかもおしゃれ度も増す。靴下を中心にコーデを考えると、バッグやベルトなど小物選びも変わってくる。

そう、靴下は手軽にオシャンな雰囲気を醸し出す、最強アイテムなのだ!(あたし調べ)

靴下は断然パンプスやヒールと組み合わせるのが楽しい。丈はふくらはぎの真ん中くらいの長さが合わせやすいよ。

靴下を愛してやまない私は、靴下と靴でコーデは決まると思っている。お気に入りの組み合わせをピックアップしてみた。

フラットシューズ×バイカラー

例えばワイドパンツ。チラ見えするバイカラーの靴下はどうでしょう。
足元にコーデのポイントを持ってくることで、トップスはシンプルなTシャツやブラウスでOK。too muchにならないのが靴下のすごいところ。

タッセルローファー×バイカラー

大人たちよ、トレンドに振り回されることなかれ。好きな服を好きなときに着ようではないか!

が、しかし、どんなにお気に入りでもトレンドを過ぎたアイテムはワードローブの奥に追いやられがち。
大丈夫。そんなアイテムも靴下が助けてくれるよ。
例えば、口にするのも久しぶりなペンシルスカート。タッセルローファーを組み合わせればプレッピー感が出てむしろおしゃれ。

ここに白ソックスでは芸がない。ワンポイントのブルーラインが可愛い靴下を合わせてみよう。
あら、不思議。一気にモードに昇華したと思わない?

白いパンツにタッセルローファーを合わせるならヌードカラーのストッキングや素足よりも、靴下が絶対似合う。白と黒の中間に持ってくるからこそ、靴下が生きる。靴下のメインカラーに合わせてバッグを選ぶと全体がまとまるよ。

黒パンプス×白

デニムをロールアップしたときの足元は、パンプスが超絶にかわいいんだから!
少し高めのヒールを選ぶことで、ちょっとリュクスな雰囲気になる。

デニム×パンプスならシンプルな白靴下を。赤のパンプスもおすすめ。
が、しかし、シンプルがゆえに白靴下は難しい。
厚さ、長短、濃淡、素材によって表情はガラリと変わる、それはそれは奥深い世界なのだ。
コーデに合わせて数種類持ってると安心。

素材感も大切です。


しつこいようだが靴下はその手軽さゆえに、奥が深い。カラーやデザインだけでなく、素材選びも重要なポイントだ。色は抑えめでもラメ入りだと一気に華やぐ。リブが太いとどうしてもカジュアル感が強くなり、コーデの邪魔になることがあるので、きれいにシュッとまとめたいときは、無地に近い素材が大人靴下には向いている。

パンツに重ねばきするならボリュームのあるコットン素材が良い。
クシュっとルーズに履いたときの靴はスニーカー一択。シャツワンピースと合わせてもかわいいよ。

柄物を履くときは靴下からコーデを考える。

柄の靴下を履きたいときは、靴下を中心に全身コーデを考えよう。靴下に使われた一色をトップスに。できるだけ足元と距離を置いたパーツに持ってくることでうるさくならない。

例えば画像左のチェック柄はトップスにオレンジ、またはブルーを。ボトムズはシンプルに白か黒。ワンカラーのワンピースもおしゃれ〜。
これで愛する靴下が映える。映えさせたい!

止まらない、靴下愛。

好みの素材やデザインの靴下を見かけると躊躇なく買ってしまう。
高くても数千円という手軽さが財布の紐を緩めまくっているのは否めない。
私が靴下を手にするとき、あの服とあの靴と合わせようと、頭の中で既にコーデが決まっているので、“買ったら満足”ということはなく、全て履く。穴が開くまで履く。時々、穴が開いても履いている。

ちょっと嫌なことがあった帰り道、下を向いてとぼとぼ歩いていると、目に入るのはお気に入りの靴下。
今日のために選んだきれい色の靴下は、少しだけ私を上向きにさせてくれる、ような気がする。

これからの季節、冷房の冷え対策にもなる靴下。
わたしをちょっとだけオシャレさんに見せ、あたためてくれる靴下。

靴下愛が止まらない。

おだりょうこ

猫と旅、音楽と映画で形成されたライター&エディター。旅欲が止まらない旅ジャンキー。雑誌編集、テレビ局勤務を経てフリーランスに。料理は作るの食べるのも得意だったりする。