旅の服装とおいしすぎるうどん、野毛で漂流ハシゴ酒【今週の選択肢 #2】

「心が動く瞬間」という、わかるようなわからないことを切り取って言語化したい。
そんなことから「moments」という記事群をつくろうと思いました。それが積み重なったら、新しい何かが見えてくる気がして。

心が動く瞬間にはいろいろな場面があると思うけど、そのなかでもとくに「選ぶ」って行為は心の動きと密接なように感じて興味深いから。

なので、ちょっと腕試し。
連載第一弾は、編集長自らがこの一週間に選んだことをまとめた「今週の選択肢」。

第2回の今週もゆる~く参ります!

旅に出るならオーバーオール(12月2日20時15分)

急きょ、母親の故郷・山口県まで親戚行脚のお供をすることになった。
3泊4日で久しぶりの母娘ふたり旅。施設に入る伯父・伯母との面会がメインとあって、旅気分ではあまりない。そして、わたしはこのとき当メディアのローンチを一週間後に控えていた!!

行き先は県内の移動も気軽ではない海と山に囲まれる土地。スケジュール的にも余裕のない旅だけど、コロナも挟んでだいぶ会えていない従兄弟たちと会えること、年老いた伯父と母の対面が叶うことを思えば自然と気持ちは弾んでくる。念願の親孝行旅なのだ。

そんな出発前日。12月に入ったというのに調子が狂う暖かさ。
何を着て行けばいいのやら…迷うよねぇ~

そこで選んだのが、このオーバーオール。

これさえあれば旅行中のコーディネートを考えなくて済みそうだ。ビッグシルエットのおかげで、何を着てもどうにかなる。薄手・厚手のトップスを日程分詰め込めば、あとは寝間着があれば十分。

寒暖差が読めなかったので、レッグウォーマーとユニクロのウルトラライトダウンも忍ばせる。それでもスーツケースはスカスカだ(帰りにはお酒やお土産を入れて帰りたい)。

購入したのはこちらのショップ
サロペットとして売られていますが、オーバーオールと呼び続ける

足もとはクラークスのワラビー、髪型もセットしなくて済むようにベレー帽で。
旅先の寒暖差対策や身支度の時短が叶った。コーディネートのおかげで旅上手になった気分!

うどんといえば「どんどん」が最強(12月5日13時02分)

もう、まずビジュがいい。

3泊4日で唯一の外食は「うどんのどんどん」。

滞在中に親戚が連れていってくれる率ナンバーワン。安くておいしい、みんな大好きどんどんのうどん。この日も平日のお昼どきとあって、店内は地元の人たちで賑わっていた。

わたしが選んだのは新メニューという「やまかけ肉うどん・卵あり」

最初のうちは卵を崩さず、透き通ったままのお出汁ととろろを堪能して、途中で黄身に箸を入れる。とろみが増したおつゆに取り放題の青ネギがシャキシャキピリリといい仕事をする。

ああ、本当に、信じられないくらいお出汁がおいしい。水筒に入れて持ち歩きたい。
サイトを覗くとこうあった。

北海道の利尻昆布、九州天草のうるめ節、焼津のさば節など全国から集めたこだわりの素材を使い、毎日お店で丁寧にだしを取っています。

うどんのどんどん「私たちのこだわり」

毎日ここであのおいしいお出汁が作られていると思うと、それだけで安心感をおぼえる。
今回は慌ただしい旅だったけど、「またおいで」って言われてるよう

しかも、オンライン販売もはじめてるじゃない!自宅でもどんどん食べられるの!?
それは朗報だけど、やっぱりまたゆっくり萩に来てお店で食べたいな。

都内では唯一、箱崎の東京シティエアターミナルで食べられます。

漂うように、野毛で飲む(12月7日19時09分)

母とのふたり旅から帰宅した翌日は、久しぶりに会う人と桜木町駅で待ち合わせ。
大の酒好きながら野毛は未経験!というその友人を思い浮かべて、ハシゴ酒プランを考えながら合流。

お気に入りのお店はいくつかあるけど、あえて予約なしの平日の夜。
漂うように飲もうじゃないの!

はじめて野毛で飲むなら、まずは野毛ちかみちに降りようか。
どちらともなく近況を話しながら「桜木町ぴおシティ」という商業施設の入り口を下る。

駅ビルの地下に広がる飲み屋街は圧巻の20店舗!
その風景を眺めてもう楽しそうにしている彼は「どこでもいい!」と言い切っている。

最近できた焼売屋さんも手羽先唐揚のお店もよかった。ネオ居酒屋っぽい流行りのお店もあったかな…と思いつつ、赤ちょうちんの立ち飲み「大衆酒場 ホームベース」に入店

漂うように飲むなら、立ち飲みくらいがちょうどいい。立ち飲み屋さんに長居は禁物だもんね。

結果、そんな野毛ナイトのハシゴ酒ラインナップはこんな感じ。
HITSUJIさんは週末だと予約なしでは入れないことが多いから運がよかった!

  1. 大衆酒場 ホームベース ぴおシティ桜木町店
  2. HITSUJI
  3. あの頃や

ほどほど飲んで、食べて、3軒目は昭和歌謡曲バーの「あの頃や」へ。
カウンターに立つ古い友人がハイボールを運んでくれる。

野毛で飲むなら、大抵最後はココ。
誰を連れて行っても安心安定。

常連のおぢたちを上手に捌くスタッフたちの言動が小気味よくてハイボールが進む。

昭和歌謡のお店だけど、最近は平成ソングも懐メロ入りで流してくれることも。
カラオケとはまた違った二次会・三次会が楽しめるよ。

伏見 香代子

「Sense of…」編集長/聞き手クリエイション責任者/1979年、東京都生まれ。文学少女からコギャルを経て、広義の編集者に。WEBコンテンツ&クリエイティブ、マーケティングに関わることそろそろ四半世紀。好きな映画は「カラー・オブ・ハート」って答えることにしている。感性至上主義。