朝を心地よく過ごしたくて、“モーニングメソッド”を1ヶ月続けてみたら

とにかく、朝が苦手だ。いつもぎりぎりまで寝てしまうから、余裕を持って朝の時間を過ごした試しがない。10年以上、朝食をとることも諦めていた。

そうは言っても、朝が嫌いなわけではない。たまに早く起きられると、清々しい気持ちになる。窓から差し込む朝日や、澄んだ空気に心が浮き立つ。早起きすると1日が長く、なんだか得した気分だ。

朝の時間を、もっと有効活用したい。そう心に決め、朝に強くなる方法を探し始めた。結果、辿り着いたのが、“モーニングメソッド”である。

これを1ヶ月続けてみたところ、朝の過ごし方が大きく変わった。今回は、自分流にアレンジして継続しているモーニングメソッドについて、ご紹介したい。

モーニングメソッドとは

朝に強くなるには、朝のルーティーンを設ければいい。毎日やるべきことがあり、それが心地よいものであれば、自ずと起きられるのではないか。

そこで、ハル・エルロッド氏の著作『朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド』の内容をベースに朝の習慣を作った。ただ、自分がやりやすいように、かなりアレンジを加えている。

モーニングメソッドとして、毎朝やっていることは以下の6つだ。

  • アファメーション
  • イメージング
  • ジャーナル
  • ストレッチ
  • 瞑想
  • 読書

順番は日によって変わることもあるが、大体この通りに行っている。瞑想から始めたところ二度寝してしまったので、まずは脳を動かすために、短文を読んだり書いたりすることにした。それから身体を動かし、最後は読書でしっかり脳を起こす。

これらは、すべてベッドの上で行う。各ステップを約5分で行うので、終わる頃には30分ほど経っている計算だ。その頃にはもう、二度寝がしたいという気持ちも消えていて、しゃきっと身体を起こすことができる。ベッドの上で、スマホを見ながらだらだらと30分を溶かすよりも、気持ちは晴れやかだ。

続いては、各ステップでどんなことをしているのか、具体的に紹介する。

アファメーション

アファメーションとは、「肯定的な自己暗示」を指す。私の場合は、数年単位の目標をロードマップとしてスマホ内のメモアプリに書き出し、それを毎日黙読している。目標は5つある。

これまでは、目標を立ててもそれっきりで、何を書いたか忘れてしまうことが多かった。年始の目標などは最たるものだ。

毎日読むことを習慣づければ、脳への刷り込みができる。すると、普段行動するときや、何かを選択するときに、目標がふとよぎるようになるのだ。無駄な迷いがなくなり、大事な目標に向かって真っ直ぐ進んでいける感覚は心地よい。

イメージング

イメージングは、アファメーションとセットで行っている。目標を達成できたときの場面をリアルにイメージするのだ。

毎日同じイメージをなぞる必要はない。目標が達成されたとき、自分はどのような場所にいるのか。誰と会っているのか。目標を目でなぞりながら、自由に想像を膨らませていく。

“引き寄せの法則”と言われるものがある。強く意識すれば、意識した対象がもたらされるという考え方だ。私は経験上、この法則を信じている。イメージングは、引き寄せの法則の実践だと言える。

ジャーナル

次は、日記をつける。そのときの気分を書くことが多い。前日にどのようなことがあり、今はどういった気持ちでいるのか。気分がいいのか、落ち込んでいるのか。今日は何をしたいのか。自分の状態を客観的かつ冷静に捉える、よい機会になる。

日記を書くときに使っているのは、Apple純正の“ジャーナル”アプリだ。日毎に文章を書けることはもちろん、今の気分を快適から不快までスライド式で選べる機能もあり、記録をつけやすいところが気に入っている。

文章量は、スマホの画面で3行から5行程度だ。Xへの投稿くらい、ラフに書く。

ストレッチ

頭が起きてきたら、今度は身体を起こす。ベッドの上でできる簡単なストレッチをいくつか探し、続けている。

まずは、両膝を立てて左右に倒す運動。それから、前ももと裏ももをそれぞれ伸ばす。続いて、手と足を天井に向けて伸ばし、ぶらぶら動かす。血液が勢いよく体中を巡っていくのを感じる。大きく伸びをしたら完了だ。

簡単なストレッチだが、やる前と後では目覚め具合がまったく違う。

瞑想

瞑想もベッドに寝転んだまま行う。瞑想というと、座って足を組み、親指と人差し指で輪を作ってひざに置く、というポーズが一般的かもしれない。しかし、以前スリランカで瞑想を教わったときには、身体を楽にできればどのようなポーズでもよいと言われた。私は、仰向けになり、腕を体の横に投げ出して、手のひらを上に向けてスタートしている。

「吸って」「吐いて」と、頭の中で繰り返す。雑念が頭をよぎったら、また「吸って」「吐いて」の言葉に意識を集中する。次第に、頭の中が空っぽになっていく。

忙しいときや、ネガティブな思考に押し潰されそうになっているときほど、瞑想は効く。頭を空っぽにすることで、気持ちがすっきりし、前向きにもなれる。

読書

モーニングメソッドの最終ステップは、読書だ。私は、スマホのKindleアプリを使って本を読んでいる。5分ぐらいしかないので、小説など続きが気になるものは読まない。

この1ヶ月の間に読んだのは、投資に関する本が2冊だ。今は、ビジネス書を読み始めている。朝、すっきりした頭で読むと理解が捗る。

章が細かくわかれている本は、「毎朝1章ずつ読もう」といったルールを作れるのでおすすめだ。

心地よい朝を手に入れる

朝起きてすぐに、モーニングメソッドを実行する生活を1ヶ月続けてみた。

すると、二度寝を回避できるようになり、朝に強くなった。頭がすっきりするので、朝の作業効率も上がっている。同じことを夜やるより、朝やった方が、前向きな気持ちで取り組めることにも気づけた。

二度寝をしなくなったことで、朝の時間に余裕ができたので、朝食をとるようにもなった。「1日の摂取カロリーが上がるから…」と、朝食否定派だったが、食べると調子がよい。午前中に、空腹で集中力が切れたり、イライラすることもなくなった。人間の身体には、やはり1日3食が合っているのかもしれない。

今後は、さらに起きる時間を早めて、1日を有意義に使いたいな、と思う。心地よい朝を迎えるために、皆さんにも、ぜひ自分なりのモーニングメソッドをお試しいただきたい。

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東樹詩織

食や旅の領域でPR・ブランディングに携わる傍ら、執筆活動を行う。アートと本にのめり込み、「as human footprints」名義でZINE出版を開始。写真と動画の撮影・編集も。最近の関心事は、アジア各国のカルチャー、映画、海外文学、批評、3DCG、AI。キャンプ好きが高じて、東京↔︎信州・上田で2拠点生活中。