「ひとりショッピング」は恥ずかしくない!自分に合った方法で楽しもう

ひとりショッピングはお好きですか?なかには、「ひとりで買い物するのはなんだか恥ずかしい」と感じる方もいるでしょう。でも、ひとりショッピングは自分のペースで自由にお店を出入りできるので、本当に欲しいものを心ゆくまで選べるのが魅力です。

そのときの買いたい物や気分によってしっかり計画を立てることも、ゆったり無計画に楽しむこともできちゃうんです。今回は、ひとりショッピングの手順と、ひとりショッピングが恥ずかしい方への対策方法、筆者の体験談を紹介します。

わたしのこと

  • 年齢:30代
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  • ライフスタイル:誰かと同居、インドア派、リモートワーク

ひとりショッピングの手順・しっかり計画編

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まず、計画的にひとりショッピングを楽しむためのステップを紹介します。目的が明確だと、無駄なお金や時間も使わず、しっかりと満足できるお買い物ができますよ。

1. ひとりショッピングで買いたいアイテムをチェックする

ひとりショッピングに出かける前には、何を買いたいかをリストアップしておくと便利です。例えば、ファッション、コスメ、インテリア雑貨など、カテゴリごとに必要なものを書き出してみましょう。「ひとりだとお金を使いすぎてしまう」と感じる方は、アイテムごとにあらかじめ予算を決めておきます。

さらに、アイテムについて事前に下調べをしておくのもおすすめ。服やアクセサリーなら雑誌で見た目をチェックし、自分の持っている服に合いそうかどうかを考えると、無駄な買い物が少なくなります。事前にネットで画像検索をしたり、類似商品を探したりすると、より理想に近いアイテムが見つけやすくなりますよ。

2. ひとりショッピングで回る店をピックアップ

買いたいものがある程度決まったら、立ち寄るお店やエリアを考えておくと効率的です。例えば、駅ビルで好きなブランドがそろうならその周辺を中心にする、予算を抑えたいならアウトレットに行くなど、目的別にエリアを絞って計画してみましょう。

また、疲れたときにひと息つけるカフェやコーヒースタンドなどをあらかじめチェックしておくのもいいですね。気軽に休憩できる場所があると、お買い物の満足度がぐんと上がります。

「ひとりでカフェに入るのが苦手」という方は、事前にネットの口コミやSNSで客層や雰囲気を確認しておくと安心です。また、お店のピーク時間からずらして訪問すれば、他のお客さんを気にすることなく落ち着いて休憩ができますよ。

3. 納得するまでお店を行き来きしよう

ひとりショッピングの特権は、何度でも同じお店を訪れてじっくり悩めることです。気に入った商品を見つけても、「他のお店にもっと理想的なものがあるかも」と迷うことがありますよね。ひとりだからこそ、お店を出て冷静に考え直したり、再び訪れて比較する自由があります。

実際に、欲しいものを見つけても、ひとつのお店だけで即決するより、他の選択肢をじっくり探ることでより自分の納得いく買い物に繋がりやすくなります。

とはいえ、記憶を元にアイテムを比較することは難しいもの。服や靴などファッションアイテムの場合は、店員さんに許可を取って試着したときの写真を撮るのもおすすめです。写真の場合、鏡に映った自分とは違い、客観的に似合うかを判断できるメリットもありますよ。

ひとりショッピングの手順・ゆったり無計画編

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無計画なひとりショッピングも、自由で解放感があってとても楽しいんです。何も決めずに出かけることで、思わぬ発見や新しい出会いがあるかもしれません。

1. ひとりショッピングしてみたい街に行ってみよう

計画のないひとりショッピングは、まず、どこに行くかをその日の気分で決めるところから始めます。

普段は行かない少し遠くの街や、観光地としても人気のあるエリアを訪れると、新しい発見が待っているかもしれません。生活圏から離れることで、普段とは異なる刺激があるのがひとりショッピングの楽しさのひとつです。

もちろん、行き慣れている街でもOK。普段は友だちと入るお店も、思い切ってひとりで入ってみましょう。いつもは目に入らない雑貨の発見や、普段は話さない店員さんとの会話など、ひとりだからこそ得られるものがあるはずです。

2. 少しでも気になったお店は入ってみる

無計画なひとりショッピングならではの楽しさは、気になったお店にフラッと入れることです。「いつか行こう」と思っていた雑貨屋さんや、独自の世界観を作り出しているセレクトショップなど、普段の流れだと見過ごしてしまうお店も、ひとりだからこそ今この瞬間の気分で選んで入ってみるといいでしょう。

ふと立ち寄ったお店だからこそ、普段は選ばないようなアイテムや人との出会いがあるものです。他のお客さんのファッションに刺激を受けたり、個性的なデザインの雑貨に心動かされたりするかもしれません。

「何か違うな」と思ったら、すぐにお店を出て行ってもOK。「店員さんに不審がられるかも…」と思う方もいるでしょう。けれども、店員さんはお仕事として1日に何人ものお客さんと接しているので、案外気にしていないものですよ。

3. よかったお店は記録しておこう

ひとりショッピング中に気に入ったお店を見つけたら、ぜひ記録しておきましょう。スマートフォンのメモ機能や写真を使って「また来たい!」と思った場所を残しておきます。後日、友人と一緒に訪れたり、特別な日にもう一度行ってみる楽しみも増えるんです。

また、スマートフォンの地図アプリで位置を保存しておけば、気に入ったお店の近くに偶然寄ったときも、場所がすぐわかるので迷わず訪れることができます。

もらったショップカードやカフェで撮った写真などをノートにスクラップするのも素敵な記録です。お店の印象や料理の感想などをメモしてもいいですね。手を動かして振り返るからこそ、素敵なお店の記憶をしっかり覚えておけるんです。

その記録が、次回のひとりショッピングのヒントになったり、誰かとの素敵な思い出に繋がることもありますよ。

「ひとりショッピングが恥ずかしい」方のための3つの対策

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ひとりショッピングをしたい気持ちはあっても、「ひとりでいるのが恥ずかしい」「周りの目が気になる」と感じて、なかなか行動に移せないという方も多いかもしれません。でも対策をすれば、ひとりショッピングをもっと気軽に楽しめますよ。

1. ショッピングリストを作って“ミッション感”を持つ

仕事のための買い出しならば、ひとりでも割り切れるもの。メモ帳やスマートフォンでリストを作って自分のためのミッションにしてしまうのもひとつの方法です。仕事のようにミッションをこなせば、冷静な気持ちでひとりショッピングができるでしょう。

行動するたびに、買いたいものや行きたいところのリストを消していけば、今日の目標を達成するという気持ちがわくのも良いところです。

2. タイミングを選んで“ひとり感”を減らす

ひとりでの買い物が気になる場合、ショッピングに出かけるタイミングを工夫してみるのもおすすめです。

例えば平日や午前中、人の少ない時間帯を選んで行くと、周囲の人に意識を取られずリラックスした気分でショッピングを楽しめます。「じっくり店員さんと相談して買い物をしたい」「人混みが苦手」という方におすすめのタイミングです。

逆に週末や夕方など、人が多い時間帯は自分ひとりで買い物をしていても目立ちません。「店員さんに声を掛けられるのが苦手」「他のお客さんがいないと不安」という方におすすめのタイミングです。自分にとって安心できるタイミングはどちらか考えてみてください。

3. “行き慣れている場所”か“普段行かない場所”どちらが得意か考える

ひとりショッピングの恥ずかしさを和らげるには、ひとりでの行動に自分が行き慣れている場所普段行かない場所どちらの環境が合っているかを理解するのも大切です。

行き慣れている場所が得意な方は、その場所に行くこと自体に安心感を抱きやすいのが特徴です。例えば、普段からよく行く駅ビルやお気に入りのショップなら、顔馴染みの店員さんと話せて、リラックスして過ごせるでしょう。行き慣れた場所では、道に迷うこともないので、ひとりでも安心感を持って楽しめるはずです。

一方、普段行かない場所が得意な方は、新鮮さや「ここでは誰も自分を知らない」という気持ちが心の支えになりやすい傾向があります。いつもとは違うショッピングモールや隣町の商業エリアだと、「ひとりでも気にすることなくリフレッシュできる」と感じるでしょう。少し距離を置くことで、周りの視線も気にならず、自由に歩き回る楽しさが味わえるかもしれません。

ひとりショッピング・しっかり計画編とゆったり無計画編、実際にやってみた

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ひとりショッピングしっかり計画編ゆったり無計画編、それぞれの方法を実際に試してみました!それぞれの魅力があるので、どちらが自分に合っているか試してみたり、その日の気分や目的に合わせて使い分けたりするのがおすすめです。

しっかり計画編

計画的にひとりショッピングをしたときは、納得がいくまで目当てのものを探せました。

とある日のわたしのひとりショッピングでは、「卒園式・入学式などのオケージョンシーンにも、普段使いにも使える靴が欲しい!」と思い立ち、事前に色やデザインのイメージを手帳にまとめます。

ショッピング当日のわたしの服装は、きれいめなネイビーのワンピースをパーカーでカジュアルダウン。パーカーを脱ぎ着すれば、フォーマルもカジュアルも再現できます。実際に使いたいシーンに近い服装へその場で調整できるのも、時間を自由に使えるひとりショッピングの良さです。

お店に着き、いくつかの候補を見て「デザインが素敵!」と思っても、実際に試着するとサイズ感がしっくりこないものもありました。靴はサイズ感が合わないと履かなくなってしまうもの。だからこそ、自分のペースで納得するまで試着しました。試着に疲れたタイミングで、あらかじめ行きたかったカフェで休憩できるのも良いところです。

黒いパンプスを、ストッキングと赤い靴下で組み合わせて履いているところ。
撮影:杉浦百香

候補のお店を回ってようやく見つけたのが、シンプルなデザインでヒールも低め、程よく上品さもある黒のパンプスでした。試着してみるとサイズ感も良く、歩きやすさもバッチリ。甲が深めのデザインなのでカジュアルにも合わせやすく、「これなら卒園式や入学式だけでなく、普段使いにもぴったり!」と納得して購入しました。

計画的なひとりショッピングは、納得するまで欲しいものに向き合えます。長く使いたいアイテムや奮発したいアイテムを選ぶのにぴったりな方法だと思いました。

ゆったり無計画編

一方で、無計画でひとりショッピングに出かけたときの楽しさも格別です。

ある日、特に目的も決めずに街を歩いていると、ふと立ち寄ったコスメショップで目を引いたのが、新作のネイルカラーでした。ほんのりピンクがかったベージュの色味で、シンプルなのに上品で、手元をきれいに見せてくれる絶妙なカラー。

店員さんに勧められて試し塗りをしてみると、その美しさに一目惚れ。「特別な用事があるわけじゃないけど、これは今買わないと後悔しそう…!」と思い、衝動買いしてしまいます。手元を見るたびにきれいなネイルが気分を上げてくれるから、後悔はしていません。

さらに、帰り道にふと寄った雑貨屋さんで目に留まったのが、可愛いレターセット。淡い色合いの花柄ややさしい質感の紙がとても魅力的で、思わず手に取ってみました。「誰に手紙を書くわけでもないけど、見ているだけでうれしくなるな」と思い、こちらもそのままレジへ。

無計画なひとりショッピングだからこそ、自分の感性に素直に従って心から欲しいものを探す、宝探しのような気分が味わえました。

ひとりショッピングで自由な買い物を楽しんで

誰にも邪魔されず、自分のためだけの時間を過ごせるのがひとりショッピングの楽しさでしょう。しっかりと計画を立てて効率的にお買い物をするのもよし、無計画で自由にふらっと入ってみるのもワクワクするものです。

少しだけ勇気を出してひとりでお店を回ってみると、新たな発見や自分の新しい一面を見つけられるかもしれません。次のお休みの日はぜひ、あなたもひとりでショッピングに出かけてみてください。きっと、心が満たされる素敵な時間が待っていますよ。

杉浦百香

ライター。女性向けや企業メディアのSEO・コラム・レビュー記事を執筆。なかでも、日用品を中心としたモノ系記事を多く担当している。左利きの文具好き。