誕生日とホワイトデー。年2回だけの、夫の手料理がおいしい謎

夫がキッチンに立つのは年に2回、3月1日の私の誕生日と、3月14日のホワイトデーだけ。たった2回なのに、いや2回だからこそなのか、毎回ものすごくうれしい。

おしゃれなレストランもいいけれど、誰かが自分のためだけにつくってくれた料理には、お金で買えない価値があると思うのです。

この記事では、夫に聞いた「失敗しない料理のコツ」と、ホワイトデーにおすすめの簡単和風カルボナーラのレシピを紹介します。

3月に集中する手料理

冒頭に書いたように私の誕生日とホワイトデーは2週間の間に発生するため、年に2回といっても3月に集中しています。付き合い始めはおしゃれなレストランでお祝いしたり、有名なお店のマカロンをお返しにもらったりしていましたが、いつからか「誰かのつくったごはんが食べたい」願望を叶える2週間になりました。

こちらは初めてつくってくれた誕生日ディナーの一部、牡蠣のソテーです。料理をしているところなんて見たことがなかったのに、これがまたすごくおいしかったんですよ。悔しいくらい。

最初は思いつきでお願いしたけれど、この日を境に誕生日は夫の手料理で祝うのが定番になりました。

豚汁と玉子焼きと鮭のおにぎりも、定番メニュー。

おしゃれ系じゃない素朴なメニューも、つくってほしいランキング上位だと思うのでおすすめです!疲れているときには、より沁みます。

アレンジ不要、コスト要

なんだかんだ毎回おいしい料理をつくる夫にコツを聞いたところ「レシピに忠実につくる」「なるべく素材を活かした料理をする」との回答を得ました。

料理に慣れていない方が勘を頼りにアレンジするのは危険なので、これだと思うレシピを見つけたら、一から十まで信じて素直につくるのが勝ち筋です。私も「1回取り出す」や「1回火を止める」は面倒で無視しがちですが、結構大事な要素だったりします。

素材を活かすには、活かせる素材である必要があるため、食材はちょっといいものを使いましょう。アレンジはせず、コストをかけるのが吉です。

こちらはアレンジせず、コストをかけた最たる例「焼いた肉」です。

豪華で特別感もあるので、かなり安全かつ喜んでもらえる選択肢としておすすめします!グリルした野菜かサラダをつければ、立派な手料理です。

パセリなどの緑、トマトの赤も、おいしそうで凝っている感じを演出してくれるので積極的に使っていきましょう。

いろいろ書いてしまいましたが、結局は「自分のために何をつくるか考えて、悩みながら買い物をして、頑張ってつくってくれるのなら、なんでもうれしい」という方がほとんどだと思います。失敗しても、時間がかかっても、大丈夫。誰かを想ってつくる料理に一番大事なのは、おいしいものをつくってあげたい!と思う気持ちです。

柚子胡椒が決め手!鮭とほうれん草の和風カルボナーラレシピ

ホワイトデー=白っぽい料理、ということで簡単にできてちょっと凝った雰囲気を出せる、和風テイストのカルボナーラのレシピを紹介します。どんなスーパーでも手に入りやすい材料ばかりなので、気軽に挑戦してみてください!

材料(2人分)

  • パスタ:200g
  • スモークサーモン:200g
  • ほうれん草(冷凍でもOK):1束
  • 玉ねぎ:1/2個
  • 生クリーム:400ml
  • パルメザンチーズ:大さじ4〜お好みで
  • オリーブオイル:適量
  • 塩:適量
  • こしょう:適量
  • 粗挽きブラックペッパー:適量
  • 柚子こしょう:小さじ1〜お好みで

つくり方

  1. たっぷりのお湯で、規定時間より1分短くパスタを茹でる(お湯1リットルに対して、小さじ1~2の塩を入れる ※分量外)
  2. 玉ねぎを薄くスライスして、ほうれん草を食べやすい大きさ(4〜5cm幅)に切る
  3. フライパンでオリーブオイルで玉ねぎを炒め、火が通ったらほうれん草を入れて軽く炒める
  4. 一回火を止めて玉ねぎとほうれん草をとり出す
  5. フライパンに生クリーム、パルメザンチーズ、柚子こしょうを投入し、少しくつくつするまで弱火にかける
  6. 少し火を強めて、茹で上がったパスタをフライパンにうつし(※)、麺をソースに絡める
  7. 火を弱めて玉ねぎとほうれん草を戻し、さらにソースを絡ませ、塩こしょうで味を整える
  8. 火を止めて、最後にスモークサーモンもソースに軽く絡ませる
  9. お皿に盛り付け、粗挽きブラックペッパーを散らす
  10. 完成です!

※あえて湯切りせず、茹で汁をソースに活かします。

ホワイトデーに、愛とブラックペッパーを添えて

ブラックペッパーじゃなくても、パセリでもミントでもいいのですが、そういうものを料理に添えるひと手間って、私は愛だと思うんです。おいしくなるように、素敵に見えるように、なくてもいいけど、その人のためにより良くしようとする、優しいひと手間。

年に一度のホワイトデー。さりげない愛を、料理に添えて伝える日にしてみませんか?

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執筆:山下健太さん
執筆:Sense of…編集部

成澤 綾子

東京生まれ東京育ち。日本酒と漫画と猫を愛するフリーライター&編集者。人物の魅力、事業の意義、プロダクトの価値を伝える取材・インタビュー記事が得意。