エイジングケアということ【美容日記 #1】

ためらうことなくエイジングケア*の化粧品を手に取れるようになったのは、最近のこと。

店頭で目にしても、製品の評判は聞いていても、40代前半のわたしは「まだ自分には関係ない」と避けていた。

*エイジングケアとは、年齢に応じたケアのこと。

そもそも何歳からエイジングケアをすべきなのかがよくわからない。メーカーも明言していない。業界ルールで「年齢に応じたお手入れ」としか表現できないのである。

肌の変化は徐々に進んでいくものだから、エイジングケアは同じタイミングで「よーいドン!」と始めるものではない。自分が気にならなければ別に放っておいてもいい。

要は“お気持ち次第”ということ。

わたしが、エイジングケア製品を手に取れなかった理由もそこにある。「おまえは見た目を気にするのか」「高額の化粧品を使ってまで若く見せたいわけ?」という自問自答。他者の視線を意識した美容なんてやるせない。

「無印なら買ってみよう」という心理

羞恥心とためらいを取り除いてくれたのが無印良品だった。

無印のスキンケア製品にはエイジングケアシリーズがあり、美容通の間でも評価を得ている。配合成分と使用感は申し分なく、そのわりに手に取りやすい価格。

何より、無印のラベリングが手に取りにくさを払拭してくれる。日用品を買うついでにサッとカゴに入れやすいのだ。「今日わたしは無印のカレーを買いに来たのであって、たまたまエイジングケア製品が目についたから買ってみただけ」というポーズ。

誰にとってのケアなのか

左から、エイジングケア乳液 2,290円(税込)、エイジングケア化粧水 2,290円(税込)

使い続けていたら、羞恥心などという心理的ハードルは易々と超えていた。

指で触れたときのしっとり感やハリ感はシンプルに心地よい。鏡で見た自分の顔が明るい印象だと、「よし」と元気が出る。

そもそもお気持ち優先だっていいじゃないか!わたしは、自分が心地よく過ごすためにケアしているのだ!

この開き直りこそエイジングサインかもしれないけれど、50代を目前にして、美容とは「自分を大切にする」ための行為なのだとようやく気づくことができた。

無印のエイジングケアシリーズがリニューアル

左が旧シリーズで、右がリニューアル後の新シリーズ

ところで、無印のエイジングケアシリーズが2023年11月末にリニューアルされましたね。

わかりやすいところではパッケージデザインの変化。ショルダーがなだらかな曲線になり、なんだか牛乳瓶みたいでかわいい。フォントの変更、キャップとのツートンカラーによってデザイン性もアップ。

このまま洗面台に並べていても、エイジングケアで切羽詰まった人の家には見えない(まだ気にしている)。

肌の乾燥、乾燥による肌トラブル、カサつき、ゴワつきが気になりはじめた人におすすめ。無印独自の「米ぬか発酵液」などのうるおい成分を配合しています。

うるおい成分

米ぬか発酵液/マグワ根皮エキス/キハダ樹皮エキス/センチフォリアバラ花エキス/ヤグルマギク花エキス/ラベンダー花エキス/ビターオレンジ果皮エキス/レモン果汁エキス/ユキノシタエキス/ヨモギ葉エキス/ローズマリー葉エキス/マコンブエキスビタミンC誘導体/レチノール誘導体

エイジングケア化粧水 詰替用 1,990円(税込)

ボトル自体がPET素材を再資源化した環境コンシャスなものだけど、詰替用の取り扱いもあるのがうれしいところ。

美容についての解釈や価値観は人によって違うし、わたし自身、エイジングサインって本当にどうにかすべきもの?という疑問は抱えている。ただ、自分の体に関心を持って大切にするという意味でのケアは、年齢を重ねた人ほど意識してみてほしいと思っています。

藤島 由希

しかくいまるチーフクリエイティブプランナー。女性誌のライター、インタビュアーとして活動した後、WEBメディアのエディターへ転身。ライフスタイル系メディアの編集長を務め、現在に至る。コスメコンシェルジュ、化粧品成分スペシャリスト。