ひとりでも乗れる!ディズニーランド&シーのアトラクションを種類別に紹介

ひとりで東京ディズニーランド(TDL)や東京ディズニーシー(TDS)に行くとき、「どのアトラクションならひとりでも楽しめるだろう?」と不安になることがあるかもしれない。

実際、周りを気にせず余裕で乗れるものもあれば、ソロ活だと少々心細い思いをしそうなものもある。

ひと口にアトラクションと言ってもビークルやポットに乗って進むライド型だけではなく、ショーシアターで鑑賞するタイプ、汽車や船に乗って周遊を楽しむタイプなどさまざまだ。

おひとりさま難易度の低いものから上級者向きのものまで、それぞれの特徴を知っておくと選び方の基準になるだろう。東京ディズニーリゾートにあるアトラクションから、ひとりでも乗りやすいものをピックアップして解説する。

わたしのこと

  • 年齢・性別:30代、女性
  • 職業:ライター、編集者
  • ライフスタイル:誰かと同居、インドア派、リモートワーク/ひとりディズニー経験者/絶叫系は落下も回転も苦手。

ひとりでも乗りやすいディズニーのアトラクション

何をもって「乗りやすい」とするかは人によって変わると思うけれど、下記に基準となる選び方やメリットを挙げてみた。

<待ち時間が短い>

<ひとりでも目立ちにくい>

  • ショー&シアター系のアトラクション
  • 建物や島を散策するアトラクション
  • 大人数の乗り物で周遊するアトラクション
  • ひとりで乗り物一台を占有できるアトラクション
  • ゲームやシューティング系のアトラクション

<ゲストに周りを見る余裕が少ない>

  • 大人向けの絶叫系アトラクション

これらを踏まえて、ひとりで乗りやすいアトラクションを、東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)それぞれ紹介する。公式サイトでは「シアタータイプ」や「ライド/移動・周遊」など、アトラクションのカテゴリも併記されているから、あわせて参考にしてみてほしい。

なお移動・周遊系のアトラクションの中には、ゲスト(乗客)同士が対面で座ったり、キャストさんからの声かけに答えたりするタイプもあるので要注意。難易度が少々高めのものは注釈付きにしている。

ディズニーランド編|ひとりでも乗れるアトラクション

© Disney

ショー&シアター系

観客が席に座って干渉するタイプのアトラクションは、ひとりで見ていても観衆に紛れられて浮きにくい。公演中は暗くなるシアターもあり、心理として目の前のショーに集中するから周りを気にする人も少ないのがメリットだ。

大人も楽しめるライド系

乗り物に乗って楽しむアトラクションは、条件によってOK。人によっては少しハードルが高そうなものがあるので、アトラクション名から飛べる公式サイトの動画を見て雰囲気を確認してみよう。

「美女と野獣」は明るいエリアがあるので、同乗者がグループ客だと気になるかもしれない。ただ撮影しているフリで乗り切れるので、YouTuberになったつもりでマインドセットすればいけそう。ハニハンとも呼ばれる「プーさんのハニーハント」は、1つのポットに2組乗るので、これも人によりそう。

「ジャングルクルーズ」は他のゲストと対面で座ることになるので、同じ船にシングルの人がいると乗りやすい。学生の大人数グループがいたら、キューライン(乗り場の列)に並んでいる間にさりげなく距離を空けるのがいいかもしれない。

「スター・ツアーズ」は途中、反乱軍のスパイという設定で1人カメラでモニターに抜かれるのが懸念点だが、わたしは今まで選ばれたことはない。万が一映っても、笑顔で手を振っておけば大丈夫なはず。

「白雪姫と七人のこびと」はファンタジーランドにあり一見キッズ向けなのだが、乗ってみるとホラーっぽい場面もあって驚いたのでこちらに入れている。

絶叫系

乗っている間に周りを見る余裕がないアトラクションは、ひとりでもチャレンジしやすい。落ちるときはだいたい周りも叫んでいるので、意外と浮かないのである。

ただし「スプラッシュ」に関しては乗車時間(所要時間)が約10分あり、「ビッグサンダー」の約4分と比較すると倍以上ある。最後の滝に落ちるまではコースが平和なことも手伝って、体感時間を長めに感じやすいので、サクッと乗りたい人は要注意。

周遊系

乗り物に乗ってパーク内を周遊するアトラクション。鉄道と蒸気船は一度に乗車する人数が多く、みんな景色を見ているのでひとりでも気にならない。「オムニバス」はグループ客と乗り合わせると気まずいことがあるので、雰囲気を見極めていけそうなら挑戦してみよう。

散策系

施設や島内を散策するタイプのアトラクションは、カメラ持参で巡ると手持ち無沙汰にならない。そのキャラクターモチーフの身につけグッズがあると、さらに「ここにいる理由」が周りから見えるので言い訳しやすくなる。

ゲーム系

ひとりでプレイするゲームは何も問題なく楽しめる。「ペニーアーケード」にはクレーンゲームがあり、ゲーセンに行くのと同じ感覚だ。以前は占い(おみくじ)の機械があったのだけれど、いつしか撤去されたという話も見かけるので、もし設置してみたら利用してみて。

シューティングゲームは、見られていると緊張するタイプの方は避けた方がいいが、キャストさんとコミュニケーションを取れるなら問題なく挑戦できる方もいるだろう。

【補足】ディズニー・プレミアアクセス対象のアトラクション

ディズニー・プレミアアクセス」とは、有料でパスを購入すると、かつてのファストパスのように待機列をショートカットできるシステム。ショー・パレードの場合は鑑賞エリアを確保(予約)できる。

後述する「ベイマックスのハッピーライド」はそもそもソロ乗車をおすすめしないが、その他のアトラクションやショー・パレードは利用してみると、効率的に過ごせるのでチェックしてみて。

ディズニーシー編|ひとりでも乗れるアトラクション

© Disney

ショー&シアター系

ディズニーランドと同じく、劇場で鑑賞するタイプのアトラクションであればひとりでも目立たずに楽しめる。公式アプリにも待ち時間の目安が表示されるが、次の回の分の座席人数が埋まると入れなくなるので、少し余裕をもって並ぶのがおすすめだ。

シングルライダー実施のライド系

実施しているかどうかはタイミングによるものの、ひとり乗車のときはかつてのファストパスと同じように乗車口付近までショートカットできる場合がある。該当アトラクションの列の入り口にいるスタッフさんに「シングルライダー」を利用したいと声をかけてみよう。

大人も楽しめるライド系

人気アトラクションの「ソアリン」は、一回の体験人数が多めなので視線が分散して人に紛れやすい。映像を見ながら乗るアトラクションという点では、TDLの「スター・ツアーズ」に近いかもしれない。ただし待ち時間が長くなりがちなので、有料のディズニー・プレミアアクセスを使ってサクッと体験するのがおすすめ。

「トイストーリー」はシューティングゲームなので、誰かと競って乗りたい人には不向きだが、ひとりで集中してスコアチャレンジしたいガチ勢にはむしろソロ乗車がおすすめだ。同じくプレミアアクセス対象アトラクションなので、待ち時間も短縮できる。

アナとエルサ(アナ雪)、ラプンツェル、ピーターパンの3種類は、ファンタジースプリングスエリアのアトラクション。2024年オープンとまだ新しいため、入場には条件があるので下調べしてから行ってみよう。

絶叫系

乗車中に周囲の様子を見ている余裕がほぼないアトラクションなら、待ち時間さえクリアすれば乗れるはず。どちらもプレミアアクセス対象なので、サクッと課金して時間短縮できるのがメリットだ。

通称「タワテラ」は時期によって絶叫レベルの上がる「タワー・オブ・テラー:Level13」が実施される。絶叫が平気ならあえてこの時期に挑戦して、「友達は苦手でついて来れなかったんです」という設定で乗ってみるのもいい。別に誰からもひとりでいる理由なんて聞かれはしないのだが、自分の中で言い訳を用意しておけば“おひとりさま”へのハードルは下がる。

周遊/園内移動系

ディズニーシーでは乗った場所から一周して戻ってくるタイプの乗り物だけではなく、パーク内の移動手段としても使える乗り物がある。船の「トランジットスチーマーライン」は乗り場が3箇所あり、それぞれコースが異なるので確認してから乗ってみよう。わたしもパークへ行くと必ず乗っていて、ひとりでも気兼ねなく利用できる雰囲気だ。

アメリカンウォーターフロントポートディスカバリーを結ぶ「エレクトリックレールウェイ」は、モノレールのようなトロリー式電車。レトロな車体がおしゃれで、夕方〜日没ごろに乗ると美しい景色が楽しめる。車窓が反射するので、乗車中の撮影はやや不向きな点に注意しよう。

アメリカンウォーターフロント内を車で周遊する「ビッグシティ・ヴィークル」は、大人数のグループ客を避ければゆったり楽しめる。

散策系

お城の要塞のような「フォートレス・エクスプロレーション」は、分類としてはアトラクションになっているが、建造物や建物内の神秘的な展示を楽しめる散策エリア。写真映えするので、ひとりで集中して撮影するのも楽しい。

同エリアで行う「”ザ・レオナルドチャレンジ”」は、キャストさんから貰った地図を頼りに謎を解いてミッションクリアを目指すプログラムだ。実施時間は12:00から夕刻までで、季節によって異なるので特に日没が早い冬は明るいうちに挑戦しよう。

「アリエルのプレイグラウンド」は子どもが多く遊んでいるエリアだが、マーメイドラグーンエリアの雰囲気を楽しめる。

【補足】ディズニー・プレミアアクセス対象のアトラクション

待ち時間を短縮できる有料のパス。ディズニーシーでは、主にパークの目玉ともいえる人気アトラクションや最新のアトラクションが対象になっている。取得には条件があり、一度にすべてのアトラクションを予約できるわけではない点に注意しよう。

ひとりだと乗りにくいディズニーのアトラクション

<人目が気になる>

  • 待ち時間が長いアトラクション
  • 観衆の目に晒されるアトラクション
  • 他のゲストと距離が近いアトラクション
  • リアクションを求められるアトラクション 
  • 写真撮影ありのアトラクション

<ゲストに周りを見る余裕がある>

  • 子ども向けアトラクション

上記の例のように、ひとりで乗りやすいアトラクションとは真逆の項目が挙げられる。同じ場所で長く過ごすものや、その場でリアクションしたくなるものは、ひとりインパ初心者からすると避けておきたい要素だと思う。

ディズニーランド編|ひとりでは乗りにくいアトラクション

© Disney

他のゲストと近い体験系/リアクションを楽しむ系

「カヌー探検」はみんなでカヌーを漕ぐ体験型のアトラクションで、乗客は家族やカップル、グループ客が多いためひとりだと気まずい。部活のように声出しする場面もあり、ハートが強い人以外は避けた方が無難だろう。

「モンスターズ・インク」は簡単に言うと、的を懐中電灯で照らして隠れているモンスターたちを見つけるアトラクション。かつて稼働していた「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」と違って点数(スコア)がつかないので、友達とワイワイ楽しむ方が合っているかもしれない。

「スティッチ・エンカウンター」は観客との質疑応答があり、スティッチ好きさん以外は雰囲気に気遅れしてしまうかも。TDSで「タートル・トーク」を楽しめる方ならいけるだろう。

子ども向けのライド系/散策系

キッズ向けのプログラムやアトラクションは、周りが親子連ればかりだとひとりは目立つ。建物やキャラクターモチーフのものの写真を撮る際にも、場所を譲ってあげる場面が多くなったり、子どもが走り回っていたりするため基本的にはおすすめしない。

「ピーターパン」や「ピノキオ」など大人が乗っても問題ないものもあるが、トゥーンタウンやファンタジーランドのアトラクションは待機列に子連れが多く、地味に並んでいる(20分待ちくらいで列ができている)様子をよく見る。

子どもに「あの人ひとり?」と純粋に聞かれてもダメージを受けない心の強さがあるならいけるかもしれない。

衆目に晒される系

ギャラリーが多く人目が気になるアトラクションは、乗っている間「思ったより恥ずかしい…!早く降りたい!」と感じやすい。

特に「ベイマックスのハッピーライド」は、アトラクションに乗らず周りで踊るためだけに来ている客層もいるので、2人以上で乗る方が心理的なダメージが少ないだろう。

ディズニーシー編|ひとりでは乗りにくいアトラクション

© Disney

他のゲストと近い体験系/リアクションを楽しむ系

他グループと同乗でやや気まずいアトラクションが、イタリアの水上都市をイメージした「ヴェネツィアン・ゴンドラ」。船に乗り込むと顔がはっきり見える距離で他のゲストと対面する形になるので、ハートが強い人向けだ。船を漕ぐスタッフさんとのコミュニケーションも多い。

亀のキャラクター、クラッシュとリアルタイムでの会話を楽しむ「タートル・トーク」も、友達や家族と一緒の方が盛り上がりやすい。

子ども向けのライド系

子ども向けの乗り物やジェットコースターは作りがやさしめで、乗っている間に余裕がある。大人が乗ることもできるので、視線が気になる方はあえて乗ることもないと思う。

「ジャンピン・ジェリーフィッシュ」は周囲が暗いので、乗っている間はさほど気にならないかもしれない。乗りにくい方にカウントしたが、ぼーっと浮遊感を楽しみたい方は待ち時間ゼロなら挑戦してみるのもアリ。

衆目に晒される系

ひとりでも乗れなくはないが、地味に通行人やキューラインの待機列からの視線が気になる「アクアトピア」は、おひとりさま歴の長いわたしでも少々ためらうアトラクション。日没後か、メインの道路の反対側のエリアが稼働していればそちらを選んで乗るかすればいけるかもしれない。

ひとりが気恥ずかしいときの過ごし方のコツ

アトラクションに乗るときだけでなく、ひとりでパークで過ごすこと自体に恥ずかしさを感じる方は下記の対策も参考にしてみて。どういうマインドで行くかを決めてしまえば、思い切って楽しめるようになるかもしれない。

  • 身につけグッズでキャラクターのファンだとアピールする
  • 一眼レフやミラーレス一眼など本格的なカメラを持参する
  • たまたま別行動をしているだけの体で堂々と過ごす

ポイントは、「好きが高じてひとりで来ちゃいました」だとか「このキャラに会いたくてここにいるのでソロ活がいいんです」「これは取材ですが何か?」という体で行くこと。

また、スマホではないカメラを持参することで、「写真が好きでこだわりたいから今日はひとりで撮りに来ました」という風に見える。実際にパークでは本格的なズームレンズ持参でショー・パレードを撮影している人もよく見かけるから、「本当にパークやキャラクターが好きなんだな」と思ってもらえる効果がありそうだ。

ひとりディズニーではカチューシャをするのがためらわれるかもしれないが、一度でもパークに行ったことがある人は思い出してみてほしい。トイレに行くときやお土産を選ぶとき、またレストランやカフェで並んでいるとき、「友だちと離れるから…」という理由でいちいちカチューシャを外しただろうか?

わたしは外さない。だってすぐまた合流するし、そもそも外すかどうか考えたこともない。周りから見たら、ひとりで来ているのか別行動中なのかはわからないのだ。つまり、最終奥義「たまたま今だけひとりです顔」をすればなんとかなる!…というか、みんな自分にフォーカスして楽しんでいるから、意外と周りなんか見ていない。

ディズニーにはひとりでも楽しめるアトラクションが豊富!

© Disney

ディズニーランドにもディズニーシーにも、“ひとりインパ”(インパーク=パークに入ること)で楽しめるアトラクションがたくさんある。

「思ったより多い」と感じた方もいるかもしれないが、本当にその通りで、アトラクションだけに目的を絞っても一日では遊び尽くせないほどだ。

ひとりでアトラクションに乗れると、例えば周りに絶叫マシンが苦手な友達しかいなくても、“自分の好き”を諦めずに楽しめるのがメリット。まだひとりでパークに行くのが気まずい場合は、友達や家族とインパしたときに一瞬別行動してみることから始めるのもアリだ。

これまで漠然としたハードルを感じていた人も、ぜひチャレンジするきっかけになればうれしい。

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織詠 夏葉

おりえ なつは。暮らしのメディア、おでかけメディアにてライターを務める。約3年間エディターやコンテンツディレクターとして稼働し、個人でも執筆活動を開始。映画や音楽、ファッション、雑貨、香水、推し活などに広く浅く興味津々。