アメリカに行ったことはないのに、「ダイナー」という言葉を聞くだけで胸がときめく。
赤いソファやネオンの光、チェッカーフロアやミュージックボックス、ハンバーガーにパフェのチェリー。頭に浮かぶのはいつも映画やMVの中の舞台で、そこには現実感よりもどこか物語の匂いがある。
わたしにとってダイナーは“概念”であり、強いデザインと演出された空気感に惹かれる存在。そんな舞台と、大好きなキャラクターが掛け算される瞬間があると、どうしても素通りできないのである。

わたしのこと
- 年齢・性別:30代/女性
- 職業:ライター/編集者
- ライフスタイル:誰かと同居/インドア派/リモートワーク
- キャラものに目がない/雑貨集めが好き/おひとりさま行動多め
ダイナーという“概念”に惹かれる理由
赤いレザーのソファ、ネオンサイン、ジュークボックス。ステンレスのカウンターやチェッカーフロア。オールドスタイルなハンバーガーやパフェ。
頭に思い浮かべるだけで、どこか映画のワンシーンが立ち上がってくるみたい。
アメリカに行ったことのないわたしにとって、ダイナーは雑誌や写真、ミュージックビデオで刷り込まれてきたイメージが強い。「生活感のある場所」ではなく、象徴化された記号や舞台装置のように、“物語の舞台”として存在している。
日本で触れるダイナー的な空間といえば、パッと思いつくのはTGIフライデーズやハードロックカフェ。チェーン化されたカジュアルなアメリカンスタイルではあるけれど、そこには「非日常」「ちょっとした背伸び感」「洋楽や映画とつながるムード」が漂っている。
それから、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のレストラン「メルズ・ドライブイン」や、東京ディズニーランドの「プラズマ・レイズ・ダイナー」も大好きだ。
“ダイナー”をうたうお店には、一般的なファミレスやファストフード店にはない“演出された空気感”があって、わたしは強烈にそこに惹かれる。外国っぽさが凝縮された空気が、感性を刺激してくれるのだと思う。
好きなキャラクター×好きな概念=最高。
そんな“舞台”としてのダイナーが、推し活グッズと組み合わさる瞬間がある。
キャラクターが赤やネオンカラーに囲まれて、チェッカーフロアやミルクシェイクと一緒に描かれていると、迷わず手に取ってしまう。
それは、サングラスをかけたキャラクターグッズをつい買ってしまうのと同じ理由。ちょっと非日常的なモチーフをまとった推しは、普段以上に特別に見えるから。
しかも、ダイナーという舞台はだいたいハズレがなく、どれもレトロポップでかわいい。
「好きなキャラクター」と「好きな概念」が掛け算されると、ただのグッズ以上のものに見えてくる。まるで自分の大好きな映画のシーンに、推しが出演しているかのように。
2025年、思わず買い集めたダイナーグッズたち
まだ8月ながら、今年はダイナーイメージのコラボが豊富だった。ここでは、収集せずにはいられなかったダイナーモチーフのグッズを紹介する。
ポケモン(ピカチュウ)×ダイナー「PIKACHU DINER」

みんな大好きピカチュウ(PIKACHU)と、ダイナーモチーフのかわいすぎるデザイン。
オンライン発売初日に、小さめのぬいぐるみは速攻で完売した。デザインが発表された時から争奪戦になるだろうなと察していたが、予想通り一部商品が受注生産になるほどの人気ぶりはさすが。

そんななかでも、まさかの大きいぬいぐるみをゲットできたのはうれしい誤算!ほかにもモフモフのミラーやケース付きのレターセットなど予定外のものまで買い込んでしまったが、悔いなし。
アイシナモロール×ダイナー「ゆるドキ★ダイナー」in ブランチパーク

© 2025 SANRIO CO., LTD. Sanrio/TBS
TBS系列「シナモンと安田顕のゆるドキ⭐︎クッキング」とのコラボレーションで、東京・赤坂の「ブランチパーク」でダイナーモチーフのカフェが期間限定開催された。

カフェメニューのほかにグッズも多数展開され、もともとアイシナ好きのわたしは動悸が抑えきれないほどに大興奮である。もちろん買い漁る手はとまらない。

カフェで実際に使われていたプレートも購入できた。いつでもダイナー成分を摂取できる。
これでもかなり買うものを絞った方なのだが、やはり推し×推し概念はおそろしいのであった…。

ダイナーという概念が、推しをもっと特別にする。

赤いソファやネオンサインに惹かれるのは、そこに“非日常”の雰囲気がぎゅっと詰まっているから。
わたしにとってダイナーというモチーフは、見るだけで気分が高まる特別な存在だ。だからこそ、その世界観に推しが描かれているグッズに出会うと、思わず集めてしまうほどうれしくなる。
自分が好きなもの同士が重なる瞬間に出会えるから、ダイナーモチーフのアイテムは、いつもほかとは違う特別さをまとって見えるのかもしれない。



