秋は日本酒で乾杯〜群馬で過ごす大人な旅時間〜

酒飲み県に生まれ、自他ともに認める立派な酒好きに育った。

最も古い酒の記憶は、小学生の頃に訪れた地元の酒蔵見学。
薄暗くひんやりとした酒蔵に足を踏み入れたとき、からだ全体が初めての香りに包まれた。
麹が発酵した甘酸っぱい香り、蒸米のふっくらと優しい香り、風にそよぐ稲穂のような香ばしくも爽やかな香り、いくつもの香りが押し寄せ、目の前がチカチカした。

周りの子供達が鼻を押さえて困惑するなか、私はひとり目を輝かせていた。
未来の酒好きが誕生した瞬間だった。

酒蔵見学後、お土産に酒粕をいただいた。甘酒や粕汁として楽しんだ覚えもあるが、とにかく袋の口を開けてスーハーと、香りを吸い込むのに夢中だった記憶が濃い。

胸を張って酒が飲める歳になった今

日々の楽しみはもっぱら「酒と食」である。
普段から旨いものに妥協しないタイプではあるが、とくに旅先での食事と地酒にかける熱意は強め。

旅行の計画を立てるとき、最も時間をかけているのが酒と食選びだろう。
地図アプリを駆使して、旅先専用マップを作成し、気になった飲食店や酒蔵にピンを落としまくる。

そして行楽の秋、暑さがやわらぎ、旅に出たくなる頃。
さらにいうと、私は秋こそ特に「日本酒」が飲みたくなる。
稲刈りの季節、米への大いなる感謝と尊ぶ心を表して、クイッと一杯…

心惹かれたのは、地酒を味わう大人の秋旅プラン

株式会社ホテルメトロポリタン高崎が発売する、日本酒イベント『KANPAI!GUNMA2025』前売り券付き宿泊プラン「KANPAI!GUNMA2025×群馬県最古の酒蔵探訪が織りなす大人旅」
日本酒好きにはたまらない体験の数々を、2025年10月3日(金)〜4日(土)の1泊2日にかけて楽しめる。

出典:群馬県、群馬県酒造組合、群馬県酒造協同組合

にぎやかなテーマパークや流行りのスポットでの観光もいいけれど、群馬で酒を楽しむなんて、大人の旅にもってこいじゃないか。
赤城山、榛名山といった上毛三山の豊かな伏流水を基盤とした群馬の地酒は、スッキリとキレの良いものが多く、食事とあわせて味わうのに適している。

出典:日本ホテル株式会社/牧野酒造

旅の初日は日本酒イベントで乾杯!

金曜の午後、今回の宿泊先である「ホテルメトロポリタン高崎」へチェックイン。
その際、関東最大級の日本酒イベント『KANPAI!GUNMA2025』の試飲券(なんと11枚!)を忘れずにGETしよう。

出典:群馬県、群馬県酒造組合、群馬県酒造協同組合

群馬の「酒と食」の魅力を一挙に味わえるこのイベントでは、地酒を中心に100種類以上の銘柄を飲み比べできる
日本酒だけでなく、クラフトビールやワイン、シードル、ジンなど、群馬県産の多彩なお酒が集まり、県外の人気酒蔵も出展。

群馬の食材を活かしたおいしいグルメも充実しており、お酒を飲まない方や子供連れの方も楽しめること間違いなしだ。

出典:群馬県、群馬県酒造組合、群馬県酒造協同組合

『KANPAI!GUNMA2025』概要

  • 期間:2025年10月3日(金)~10月4日(土)
  • 時間:
    • 1日目 16:00~21:00(最終入場:20:00)
    • 2日目 11:00~19:00(最終入場:18:00)
  • 場所:Gメッセ群馬 展示ホールC・屋外展示場
  • 料金:入場無料
  • 予約:不要
  • 試飲チケット:
    • 前売り券(11枚綴り)3,000円
    • 当日券(11枚綴り)3,500円
    • 当日券(4枚綴り)1,500円
  • 公式ページ:https://kanpai-gunma.jp/

翌日は日本酒の歴史感じる酒蔵見学へ

出典:日本ホテル株式会社/牧野酒造

目が覚めて、前日の酒の気配を感じても、ためらわずに体を起こそう。
朝食をいただいて、チェックアウトを済ませたら、貸切バスでいざ出発。

行き先は、関東有数の酒どころとして知られる群馬県において、最古の造り酒屋である「牧野酒造」
本プランならではの特別見学ということで、蔵の公開自体が貴重だという。日本酒好きにとってこのうえない贅沢…

出典:日本ホテル株式会社/牧野酒造

牧野酒造のメイン銘柄「大盃」は、榛名山の伏流水で仕込むスッキリとした味わいが特徴。
“飲み飽きしないお酒”をコンセプトとした柔らかい飲み口で、焼き魚を中心とした和食とよく合うとのこと。

さらに令和元年には、南部杜氏から18代目蔵元に杜氏が交代し、若者層に向けた新シリーズも誕生した。
肉体美のイラストが目を引く「macho」シリーズやパスタ専用酒「Osakazuki SAKE DI PASTA」など斬新な日本酒作りを続けている。

元禄3年(1690年)の創業以来、330年以上紡いできた酒の歴史を、心ゆくまで感じてほしい。

午後は郷土料理に舌鼓し、「東善寺」を拝観

酒蔵見学を終えたら、道の駅「くらぶち小栗の里」で昼食を。
群馬の郷土料理である「おきりこみ鍋」や「100%倉渕産トマトカレー」などをいただこう。

物販コーナーでは、旬のものや朝採れ野菜が豊富にそろう。
高崎産小麦「さとのそら」を使った田舎饅頭や手作り豆腐にお味噌…
目移りしながらお土産を選ぶ時間も、旅の醍醐味だ。

出典:日本ホテル株式会社/くらぶち小栗の里

そして、最後は日本酒の旅に歴史のロマンを添えて、締めくくる。
2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』主人公、小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)ゆかりの「東善寺」は、元禄年間(1688年-1704年)に創建されたと伝えられる、県内でも有数の古刹。

牧野酒造との関係も深く、酒銘「大盃」誕生のルーツでもある。

万延元年(1860年)、幕府勘定奉行だった小栗上野介が遣米使節として渡米した際、
牧野酒造の先祖が随行し、無事の帰国を祝って大きな盃で祝盃をあげたことが由来しているのだそう。

2025年4月には、小栗上野介ラベルの限定酒を発売。
群馬県産の酵母を使用した、メロンのような瑞々しい香りが特徴で、大盃の真骨頂ともいえる逸品だ。

小栗上野介 所縁の酒 大盃 720ml |¥1,980(税込)

プラン概要

【プラン名】KANPAI!GUNMA2025×群馬県最古の酒蔵探訪が織りなす大人旅

【料  金】エコノミーツイン(20㎡)¥48,000(1部屋:大人2名朝食付)
      スタンダードシングル(15㎡)¥26,000((1部屋:大人1名朝食付)
【予約締切】2025年9月30日(火) 18:00
【予約受付期間】2025年8月25日(月)18:00~
【宿泊対象期間】2025年10月3日(金)1日限定
【プラン内容(ご旅行代金に含まれるもの)】
・ホテルメトロポリタン高崎1泊朝食付 代金
・KANPAI!GUNMA2025試飲チケット(試飲券11枚綴り)
・東善寺拝観料
・牧野酒造酒蔵見学
・10月4日(土)貸し切り観光バス乗車料

【最少催行人数】8名
※お申込み人数がこれに満たない場合、ツアーを中止させていただきます。
【ご予約・お問合せ(読者)】
ご予約はホテルメトロポリタン高崎公式HPにて承ります。お問合せTEL:027-325-3311(代表)

【プレスリリース】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001987.000030117.html

旨い酒との出会いは、時に忘れられない記憶を呼び覚ましてくれる──
この秋、群馬で心揺さぶる一杯を探す旅に出かけてみては。

くにさわめい

清流・四万十川のある高知県生まれ。 前職は旅行メディアの編集・ライター。現在はマンガ編集者として働きながら、複業ライターとしても日々奮闘中。好きなジャンルは、フードエッセイと街歩き記事。とにかく外へ出て、おいしいものやきれいな風景、その場所の匂いや音に触れるのが好き。